NPACCでは、心理士やキャリアカウンセラー、教員、医師、看護師、ソーシャルワーカー、またはそれらの専門を目指す学生など、人と人との会話に携わるすべての対人援助職の方が、会話についての姿勢を考えたり、スキルを磨いていけるような、ナラティヴ・カウンセリングの考えをベースとしたトレーニングコース(2年コース)を提供しはじめました。詳しくはコース要項<要項はこちらから>をごらんください。

ナラティヴ実践協働研究センターが発足してから、ナラティヴ・セラピー実践トレーニングコースを提供し始め、2019年、2020年、2022年の3期にわたって提供してきました。3回を終えて、本実践トレーニングコースに工夫できそうなところもみえてきました。2024年からのコースは、ニューアルすることにしました。2024年からのスタートは、新しいプログラムでのパイロットコースとなります。

2024年4月から開始するコースの募集は締め切りました。興味を持っていただきありがとうございます。

ナラティヴ・セラピー実践トレーニングコース


 ナラティヴ・セラピー実践トレーニングコースとは、広く対人援助の領域で活動する方々に、ナラティヴ・アプローチの専門的なトレーニングコースを提供するものです。

 ここでは、より対話的なニュージーランドのカウンセリング教育のスタイルをベースに、日本の文脈に合う形で構成し直した2年間のトレーニングコースを提供します。

 なお、このコースにおいても最後に修了証を発行しますが、「ナラティヴ・セラピスト」という肩書の認定書は発行しません。なぜならば「ナラティヴ・セラピスト」という名は、この土台をスタート地点とした試行錯誤の実践を続けることを意味するのであり、何らかのコース修了によって付与されるものではないからです。付け加えるならば、私たちは資格発行ビジネスに与したくないのです。

 NPACCのナラティヴ・セラピー実践トレーニングコースの要項は次のページをごらんください。

ワークショップ


 NPACCでは、ナラティヴ・カウンセリングの様々な実践やアイディアに触れられるようなワークショップを定期的に開催していく予定です。内容は、興味を持ち始めた初学者の方も受けられるようなものから、ナラティヴ・カウンセリングを学んできた人も多くの学びを得られるようなものまで、幅広いジャンルのものを目指しています。

 また、日本で開催される、半日~数日程度のものから、ニュージーランドで1週間程度集中的に参加するような濃い内容のものまで、多様な形のワークショップを用意していますので、興味のあるかたは是非ご検討ください。

カウンセリング・トレーニング


 NPACCでは、ナラティヴ・カウンセリングと呼ばれるアプローチを実践のベースに据えています。これは、会話というものが本来持つ可能性を最大限に探求しようとする世界的な潮流の中にあるアイディアにもとづいたものであり、日本ではほとんど広まってはいないものの、非常に魅力的な考えや実践が詰まっています。NPACCでは、ナラティヴ・カウンセリング発祥の地の一つであるニュージーランドのカウンセリング教育をベースに、しかし日本の援助職が学びやすい形を探求しながら、多様な教育機会を提供していきたいと考えています。

新規申し込み受け付けているコース

新規募集は終わったもの

リスニング実践トレーニングコース


【オンライン講座に対応】

 本講座は、新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮して、オンラインでの受講となります。

 なお今回はオンラインのみですが、将来的には、オフィスでの会場でも受講できるようなオンライン学習と拠点学習を併用するハイブリッド型の講座にすることも視野にいれています。

【コースの概要】

 カール・ロジャーズは「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」を対人援助者に求められる3原則として挙げましたが、その根底をなすのはリスニングのスキルです。ナラティヴ・セラピーを習得して行く上でも、基本となることは言うまでもありません。

 本コースは、実践的な訓練を繰り返すことで「リスニング・スキル」の向上を目指すことを目的にしています。

 リスニングのスキルは単に面談経験を積み重ねるだけなく、自分の面談をできるだけ客観的に検討する機会があってはじめて可能になります。本コースでは、受講生同士の面接場面を録音し、その逐語記録の検討を中心に据えていきます。また、実践に近い形で訓練が出来るように話し手(クライエント役)には、自分の実際の話をしてもらいます。自分のリスニング力を高めたい方には、恰好の訓練の場になるのではないでしょうか。

 なお、本トレーニングコースは、全8回のセッションを一期(ワンクール)としていますが、十分にリスニングスキルが向上するまで、何回でも受講することができます。言わば、道場のようなイメージで研鑽の場として活用してもらいたいと考えています。

リスニング実践トレーニングコースのご案内をビデオで作成いたしました。リスニング実践トレーニングコースに参加を検討している方は、一度ご覧ください。

コースへの申し込み

ナラティヴ実践協働研究センターのワークショップは、Peatixから申し込むことができます。

ナラティヴ・セラピー・ワークショップ・シリーズ


本シリーズは、ナラティヴ・セラピーの基礎を学ぶためのものです。ナラティヴ・セラピーを初めて学ぶ人も、ナラティヴ・セラピーにある程度取り組んできた人も受講していただくことができます。

この講座は、2021年に実施した『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ・シリーズ2021』の内容を録画したアーカイヴを活用します。さらに、ライブ講義を1セッション(初回の「もう一度カウンセリング入門」)と、ライブでのカウンセリングのデモンストレーションのセッションがあります。

受講者は、まず事前にビデオ録画された講義を見てきていただき、その上で講座当日には受講者同士でのワークやディスカッション通じて、ナラティヴ・セラピーを学んでいくことになります。本シリーズは、全12セッションからなっており、イントロダクションから、外在化する会話、再著述する会話、質問術、アウトサイダーウィットネスチームなど、ナラティヴ・セラピーの要素を包括的に含めた内容となっています。

ナラティヴ・セラピー・ プラクティス・シリーズ


 ある程度ナラティヴ・セラピーを学んできた人が、プラクティスを通じて、理解を深め、技術を磨いていくためのものです。

 そのため、本シリーズは、ナラティヴ実践協働研究センターのナラティヴ・セラピーについてのワークショップに参加したことがある人が対象となります。また、JICDやJIELが主催したナラティヴ・セラピーのワークショップに参加した人も対象となります。

組織、機関、大学院単位でお申し込みの方へ


 NPACCでは、以上のようなコースへの、組織や機関の職員、専門大学院単位でお申し込みをいただく可能性についても考えています。また、OW&Rチームなどの取り組みを自身の組織、機関でも検討したいという方がいましたら、NPACCが持っているノウハウは全て提供したいと考えております。

 こうしたトレーニングや取り組みに興味がある組織や機関の方も、是非ご連絡ください。