ナラティヴ・メディエーションの概要

中動態とナラティヴ・セラピーの外在化する会話法 他者と紡ぐ治療的会話、その〈言語〉を求めて
2020-10-02
2021年度からのNPACC実践トレーニングコースについて
2020-10-16
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2020-10-02
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2020-10-16

ジョン・ウィンズレイドとジェラルド・モンクらは、1997年に「ナラティヴ・アプローチの理論から実践まで:希望を掘りあてる考古学」で、ナラティヴ・セラピーの考えを調停、仲裁、対立解決に応用できることを示しました。
本書の第8章「調停における問題解決からナラティヴ・アプローチへ」は、メディエーションの領域に波紋を投げかけ、この手法に寄せる期待から、本を別に書いて欲しいという要望を受けます。
それに応えるようにして、ジョン・ウィンズレイドとジェラルド・モンクは、「ナラティヴ・メディエーション:調停・仲裁・対立解決への新しいアプローチ」を2000年に出版します。その後、以下に示す書籍に発展させていきます。

  • 「Practicing Narrative Mediation: Loosening the Grip of Conflict(ナラティヴ・メディエーションの実践:対立の支配を緩める)」第2版2008年(未訳)
  • 「いじめ・暴力に向き合う学校づくり: 対立を修復し、学びに変えるナラティブ・アプローチ」2012年

国重浩一とバーナード紫は、「ナラティヴ・アプローチの理論から実践まで」と「ナラティヴ・メディエーション」を10年ほど前に日本語に訳して出版したのですが、その当時はあまり関心をひくことにはなりませんでした。ところが、10年の月日が経ち、徐々にメディエーションに関心を持ってくれる人が増えているようなのです。そのため、過去に訳した文献を読み返しているところです。

今回、ナラティヴ・メディエーションの概要についてプレゼンテーションします。そして、そのプレゼンテーションを受けて、小グループでのディスカッションし、そして質疑応答などを交えながら、概要をつかんでもらいたいと考えています。

ナラティヴ・セラピーについての予備知識があれば、より理解することができると思います。特に、外在化することの必要性についてなどは、重要な概念になると思います。ワークショップに参加する前に、このことについてすこし調べておきたい人は、次の文献をお薦めします。

  • 「ナラティヴ・アプローチの理論から実践まで:希望を掘りあてる考古学」の第8章「調停における問題解決からナラティヴ・アプローチへ」
  • 「ナラティヴ・メディエーション:調停・仲裁・対立解決への新しいアプローチ」
  • 「いじめ・暴力に向き合う学校づくり: 対立を修復し、学びに変えるナラティブ・アプローチ」
  • 「どもる子どもとの対話: ナラティヴ・アプローチがひきだす物語る力」(外在化について)

【ワークショップのスケジュールなど】
日時: 2020年12月12日(土) 9時半〜16時半
形式: ZOOMによるオンラインワークショップ
講師: 国重浩一
参加費: 9000円
募集人数: 40名程度
申込先: https://npacc-nm202012.peatix.com

【ZOOMについて】
オンラインでの実施の際は、ZOOMというオンラインミーティングのサービスを利用する予定です。ZOOMとは、いつでも、どこでも、どんな端末からでもWeb会議を実現するクラウドサービスで、簡単に言えば、複数人での同時参加が可能な「ビデオ・Web会議アプリケーション」です。
PC、スマートフォン、タブレットなど、現在一般的なデバイスであればZoomをインストールできます。マイクやカメラが搭載されていない端末でも、汎用品の外部機器を接続すれば電話会議、ビデオ会議が可能です。また、Windows、MacOS、Android、iOSなど、あらゆるOSに対応しているのも特徴で、Zoomの利便性を高めています。
(引用先:https://zoom.nissho-ele.co.jp/blog/practice/zoom-meeting.html)
ZOOMのインストールについて Zoomは無料のアプリです。次のリンクから必要に応じて、アプリをダウンロードしてください。https://zoom.us/download

主催: ナラティヴ実践協働研究センター
連絡先: narrative@npacc.jp