中動態とナラティヴ・セラピーの外在化する会話法 他者と紡ぐ治療的会話、その〈言語〉を求めて

リスニング実践トレーニングコース(平日昼開催コース)(第2期)
2020-10-01
ナラティヴ・メディエーションの概要
2020-10-02
リスニング実践トレーニングコース(平日昼開催コース)(第2期)
2020-10-01
ナラティヴ・メディエーションの概要
2020-10-02

このワークショップでは、ナラティヴ・セラピーの思想と外在化する会話法と呼ばれる言語実践を響き合わせてみるという試みを行いたい。

このワークショップの企画においては、2017年に出版された『中動態の世界 意志と責任の考古学』(国分功一郎著、医学書院)における中動態と意志という概念の言語的、哲学的探究が大きな位置を占めている。
この本では、人々の行為を当人の意志に還元する、現代的な思考と言語の在り方を、中動態という失われた古代の態の探究と哲学的な議論を通して批判的に検討している。その内容は、人々の生について考え、あるいはそれを支援する者にとっての重要な視点を含んでいる。

ナラティヴ・セラピーの中で、この中動態という概念が言及されたことはない。しかし、「中動態の世界」で探求されている中動態、および意志と行為の関係についての議論は、「人が問題ではない、問題が問題である」とするナラティヴ・セラピーの思想や哲学の一側面と、外在化する会話という言語実践の具体的な言葉遣いのレベルの探究において、新しい仕方での議論を開いてくれる可能性がある。

そこでこのワークショップでは、ナラティヴ・セラピーに取り組んできた、ナラティヴ実践協働研究センターの国重浩一と横山克貴が、「中動態の世界」で検討されている内容を受けて、ナラティヴ・セラピーの思想的基盤から中動態という概念を検討するとともに、中動態という概念を新しい切り口としてナラティヴ・セラピーの外在化する会話法を再検討してみたい。
午前は、中動態という概念の理解から始まり、こうしたテーマについて、国重、横山がそれぞれに検討した内容をプレゼンする。また、午後にはもう一人、ナラティヴの実践に取り組んでいる綾城初穂さんを交えて、対談形式で議論を深めていきたい。

参加者の方は、こうした議論を聞くとともに、小グループでのディスカッションなどの時間をとる予定なので、こうしたテーマについて、また外在化についての理解を一緒に深めてみたい人は、どうぞご参加いただければと思う。

【ワークショップのスケジュールなど】
日時: 2020年12月13日(日) 9時半〜16時半
形式: ZOOMによるオンラインワークショップ
参加費: 9000円
募集人数: 40名程度
参加にあたって: ワークショップ内で、外在化する会話等についての簡単な説明も行うが、むしろ発展的な議論が中心となります。中動態や「中動態の世界」の議論についても適宜説明していくので「中動態の世界」を読まなくても参加できるが、読んでいる人はさらに楽しめる内容となると思われます。

申込先:https://middle-external20201213.peatix.com/view

【ZOOMについて】
オンラインでの実施の際は、ZOOMというオンラインミーティングのサービスを利用する予定です。ZOOMとは、いつでも、どこでも、どんな端末からでもWeb会議を実現するクラウドサービスで、簡単に言えば、複数人での同時参加が可能な「ビデオ・Web会議アプリケーション」です。
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(引用先:https://zoom.nissho-ele.co.jp/blog/practice/zoom-meeting.html)
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主催: ナラティヴ実践協働研究センター
連絡先: narrative@npacc.jp