ファンドレイジング・イベント&ナラティヴ・コミュニティの集い
ナラティヴ・カーニバル 2022
【イベントの趣旨】
人生に生じた苦悩や問題のために、カウンセリングを受けることが、大切な時があります。しかし、カウンセリングを受けるための公的な支援政策が不十分なので、金銭にも苦しい状況にあると、その必要なカウンセリングを受けることができません。そのような状況にある人は、数多くいると見積もっています。
そのような人々にカウンセリングなどの支援を届けたいと考えています。このファンドレイジングイベント(活動資金を集めるための企画)において、ワークショップやセミナー、活動報告、実践報告を提供し、このイベントから得られた収益を、無料のカウンセリングなどを提供するために利用いたします。
2021年で実施した「ナラティヴ・カーニバル」の活動資金によって、NPACCでは、すでに無料カウンセリングを提供する「あまやどりプロジェクト」(https://npacc.jp/amayadori/)を実施しています。今回の資金も「あまやどりプロジェクト」のために活用します。またこれ以外にも、支援を必要とする人のための事業が思いつくのであれば、活用していきます。
このイベントは、趣旨に賛同する団体が主催し、講師または実行委員となってくれるボランティアなどのさまざまな人たちから協力をもらいながら実施していきます。参加費に関しても、いくつかの段階を設け、払いたいだけ払ってもらうようにします。参加費を払うことを通じて、無料カウンセリングへの募金をするというふうに思っていただけたらと考えています。本イベントの収支、および、このイベントで得られたファンドによるカウンセリングの概要は、イベント参加者およびファンドへの寄付者に報告いたします。
さらに、今回から「ナラティヴ・カーニバル」は、ファンドレイジングとしてだけでなく、「ナラティヴ・コミュニティの集い」としても開催したいと思っています。ナラティヴ・アプローチが少しずつ広がりつつある中で、さまざまなところで取り組みがなされてるようになってきています。そのような取り組みを発表することによって自分たちの活動を振り返ると共に、そのような取り組みを聞くことによって活力をもらうことができるのではないかと考えています。ナラティヴ・アプローチに取り組む人たちのつながりが広がったり、豊かになることを願ってのことです。
よって、今回から発表者を公募いたします。今までの取り組みなどについて発表したい方は、次のフォームから申し込んでください。なお、発表する内容についての注意は、このフォームに明記してありますので、しっかりとお読みください。
発表申込フォーム:https://bit.ly/3t2sRbt
【スケジュール、参加費など】
イベント: ファンドレイジング・イベント&ナラティヴ・コミュニティの集い「ナラティヴ・カーニバル 2022」
開催日: 2022年10月15日(土)~10月16日(日)
開催方法: ZOOMによるオンライン配信
参加費: 参加者が参加金額を選択できるシステム。3000円、8000円、12000円、2万円から選ぶことができます。なお、参加費の違いによって、イベントの参加条件が変わることはありません。
各プログラムへの申込み: 人数制限を設けているプログラムへの申込み方法は、本イベントに申し込んだ人にご連絡いたします。別のPeatixの申込みサイトを準備して、そこから申し込んでもらうことにする予定です。なお、個別のプログラムへの参加費は別途必要ありません。
申込先: https://narrativecarnival2022.peatix.com
問合せ先: ナラティヴ実践協働研究センター( narrative@npacc.jp )
【寄付について】
本ファンドレイジングイベントの趣旨にご賛同いただき、イベントとは別にご寄付いただけたら、大変ありがたいと思います。その際には、以下の口座にお振込みいただきたく、お願いいたします。
なお、振り込んでいただいた場合には、ご本人を確認させていただくために、ご本人のお名前とご連絡先の電話番号、そしてメールアドレスを、narrative@npacc.jpまでお知らせいただくようお願いいたします。
寄付振込先
【楽天銀行】
第一営業支店 支店番号 251
普通預金 7834885
口座名義 一般社団法人 ナラティヴ実践協働研究センター
【郵便局】
記号 10120 番号 93359251
名前 シヤ)ナラティヴジッセンキョウドウケンキュウセンター
<他金融機関から振り込む場合>
店名 〇一八(読み ゼロイチハチ) 店番 108 普通預金 9335925
あまやどりプロジェクト
コミュニティによって支えられる無料カウンセリング
本プロジェクトの詳細は次のページをごらんください。
本プロジェクトでカウンセリングを受けた方からの感想も届いています。次のページでご覧ください。
「ナラティヴ・カーニバル」プログラム
(注) 現時点のプログラムは、9月29日付けのものです。これでほぼ内容は確定していると見ていますが、もしかしたら若干の変更があるかもしれません。ただ、どこでどのプログラムにするのかについては、確定しています。
プログラムのPDF版は、こちらからダウンロードすることができます。
申込不要:参加申し込みは必要ありません。
申込必要:参加申込が必要となります。
後日視聴可〇:後日録画の視聴ができます。
後日視聴不可:後日録画の視聴はできません。
後日視聴未定:現在、視聴できるか判断できません
定員無:参加人数の制限はありません。
○○名:参加人数は、○○人までです。
2022年10月15日(土曜日)
カーニバル広場
事前申込不要
メインホール 1
事前申込不要
ホール2
事前申込が必要
ホール 3
事前申込が必要
ホール 4
事前申込が必要
ホール 5
事前申込が必要
9:15~10:00
オープニング&ガイダンス
カーニバル広場(総合案内ロビー)
行き先に困ったらお越しください。案内役としてスタッフが常駐しています。
プログラム 1-1 (10:00-12:30)
申込不要 後日視聴可〇 定員無
カップル・カウンセリング入門
国重浩一
プログラム 1-2 (10:00-12:30)
申込必要 後日視聴可〇 定員40名ほど
キャリアのカウンセリングとナラティヴ・アプローチが出会ったら・・・
浅野衣子
プログラム 1-3 (10:00-11:30)
申込必要 後日視聴可〇 定員40名ほど
実践報告・ナラティヴで地域を居場所に
NPO法人どりぃむスイッチ
プログラム 1-4 (10:00-12:30)
申込必要 後日視聴未定 30名
出張!ナラティヴ・コル読書会!
中里高宏(JIEL)
プログラム 1-5 (10:00-12:30)
プログラム未定
カーニバル広場(総合案内ロビー)
行き先に困ったらお越しください。案内役としてスタッフが常駐しています。
プログラム 2-1 (13:30-17:00)
申込不要 後日視聴可〇 定員無
『ナラティヴ・カウンセリング入門』マーティン・ペインからの招待
横山克貴
プログラム 2-2 (13:30-16:30)
申込必要 後日視聴未定 定員40名程度
カウンセリング訓練を通して考えたこと―それぞれのナラティヴ―
日本キャリア開発研究センター(浅野衣子、小澤康司、文川実、八巻甲一)
プログラム 2-3 (13:30-16:00)
申込必要 後日視聴未定 定員40名程度
"New Human Interaction Laboratory with T-group & Narrative Approach"を体験して
國武恵・園木紀子(JIEL)
プログラム 2-4 (13:30-16:00)
申込必要 後日視聴不可 定員24名
本プログラムはワークがあります
ナラティヴで味わう〜人生とびっきりのおやつ〜(ご試食版)
飯島邦子、手島由佳、中里高宏、仲代仁子
プログラム 2-5 (13:30-17:30)
申込必要 後日視聴可〇 定員24名
グループディスカッションがあります
立場を取り直して相手の話を聴き、語り直し、語り直しを語り直す上演
岩本善人、石井喜美江、江刺香奈、吉田成雄
2022年10月16日(日曜日)
カーニバル広場
事前申込不要
メインホール 1
事前申込不要
ホール 2
事前申込が必要
ホール 3
事前申込が必要
ホール 4
事前申込が必要
ホール 5
事前申込が必要
9:15~10:00
ガイダンス
カーニバル広場(総合案内ロビー)
行き先に困ったらお越しください。案内役としてスタッフが常駐しています。
プログラム 3-1 (10:00-12:30)
申込不要 後日視聴可〇 定員無
世界のナラティヴ・コミュニティー事情
ケイティー都築
ホスト:国重浩一
プログラム 3-2 (10:00-12:30)
申込必要 後日視聴不可 定員40名程度
OW&Rチームとオープンダイアローグ 〜対話の実践地図〜
オープンダイアローグ・アプローチ研究会FLAT
プログラム 3-3 (10:00-11:30)
申込必要 後日視聴不可 定員40名程度
ナラティヴ・セラピストに役立つ森田療法
– 面接室の中だけで終わってほしくない、日常会話に勇気を与える森田療法 –
廣瀬雄一、柴橋学、小林美穂子
進行役:大塚弥生(南山大学)
プログラム 3-4 (10:00-12:30)
申込必要 後日視聴可〇 定員40名程度
子どもたちとのプレイフル・アプローチ
荒井康行、白坂葉子、松本寛子
プログラム 3-5 (10:00-12:30)
プログラム未定
カーニバル広場(総合案内ロビー)
行き先に困ったらお越しください。案内役としてスタッフが常駐しています。
プログラム 4-1 (13:30-15:00)
申込不要 後日視聴未定 定員40名程度
遺伝カウンセリングとナラティヴ・セラピー
新里早紀
ホスト:国重浩一
プログラム 4-2 (13:30-16:00)
申込必要 後日視聴未定 定員40名程度
【ユニークアウトカム(例外)】探しによるナラテティブアプローチの試み
小澤康司
プログラム 4-3 (13:30-17:00)
申込必要 後日視聴可〇 定員40名程度
ライティングで養うナラティヴ力
サポーターズ・ライティング・プロジェクト一期生(生田かおる、大杉真輝、笹田裕彦、土山緑、西村悟、松井玲子、村崎美和、平栗富美子<発起人>)
プログラム 4-4 (13:30-16:00)
申込必要 後日視聴可〇 定員12名程度
マジョリティ・マイノリティを語る
藤森圭子、横山克貴、金 智慧、大内秀之
プログラム 4-5 (13:30-17:00)
申込必要 後日視聴未定 定員12名
本プログラムはワークがあります
ひらがなならてぃぶ・あそびをせんとやうまれけむ 『オノマトペ・アプローチで探す、オルタナティブなことば』
誰も責めない対話会
17:30~18:30
クロージング
各プログラムの紹介
申し込みのあったプログラムと検討中のプログラムを紹介します。一部、プログラムの内容が確定していないものがあります。
2022年10月15日(土曜日)午前の部
カップル・カウンセリング入門
事前申込不要、後日視聴可〇、定員なし
【プレゼンター】 国重浩一(ナラティヴ実践協働研究センター)
【内容】 マーティン・ペイン著「カップル・カウンセリング入門―関係修復のための実践ガイド」を2022年に翻訳して出版しました。人間関係に取り組むためのアプローチは、単に個人療法の拡張ではありません。今回は本書の概要を説明して、マーティン・ペインの提案するナラティヴ・セラピーを基盤としたカップルに対する取り組みを見ていきます。
今回は、カップル・カウンセリングですが、この実践は広い意味で、メディエーションであり、修復的実践となります。
キャリアのカウンセリングとナラティヴ・アプローチが出会ったら・・・
事前申込必要、後日視聴可〇、定員40名程度
【プレゼンター】 浅野衣子(キャリア開発カウンセラー、ナラティヴ実践協働研究センタースターティングメンバー)
【内容】 キャリアのカウンセリングを実践する中で、ナラティヴ・アプローチに出会いました。出会う前の実践と出会ってからの実践で何が変わったか。キャリアのカウンセリング実践にナラティヴ・アプローチを取り入れ実践し始めた時の戸惑い、思うような実践出来ないこともありました。それでも取り組み続ける魅力について語りたいと思います。カウンセリング実践に試行錯誤しておられる方、ナラティヴ・アプローチに取り組もうとお考えの方や既にナラティヴ・アプローチに取り組んでおられる方、ご参加いただいた方々と、ナラティヴ・アプローチを取り組むことの可能性や研鑽についてなど、色々お話しできればと思っています。
実践報告・ナラティヴで地域を居場所に
事前申込必要、後日視聴可〇、定員40名程度
【プレゼンター】 NPO法人どりぃむスイッチ
【内容】 実践報告として、私たちの取り組みを報告させていただければと思います。私たちは、若者支援の現場で、相手の声に丁寧に耳を傾ける文化を醸成していくために、スタッフとともにナラティヴについて学ぶ機会を設けています。そして、その人の専門家はその人で、全てはその人の中にあり、それを教えていただくことから始まるということを念頭に関わるようにしています。そんな考え方を地域にも広げていけないかという試みの一つが、今年度取り組んでいる「地域を居場所に事業」です。法人の活動について、スタッフと一緒に報告させていただければと考えています。
出張!ナラティヴ・コル読書会!
事前申込必要、後日視聴未定、定員30名
【プレゼンター】 中里高宏(日本体験学習研究所研究員、NPACCナラティヴ・セラピー実践トレーニングコース1年目)
【内容】 普段は日本体験学習研究所(JIEL)内で開催しているコミュニティ活動です。KORU(コル)とは、マオリ語でシダの新芽を指します。「新生」「成長」「力」「平和」の象徴だと言われています。Narrative Koru(ナラティヴ・コル)とは、ナラティヴ・セラピーのさまざまな可能性を感じ、学び合い、成長し合ってい くコミュニティです。2022年度はコロナ禍ということもあり、概ね隔週木曜にマイケル・ホワイトの本を読書会形式でみんなで読み、小グループに別れ、ふりかえり、全体でわかちあうという活動を行なっております。
今回は普段我々が行っている読書会をナラティブ・カーニバルに出張し、トライアルで開催してみようと思います。今回は、参加される皆様で、マイケル・ホワイトとアリス・モーガンの共著「子どもたちとのナラティヴ・セラピー」を読み、グループに別れふりかえり、参加者全員でわかちあってみたいと思います。
今まで参加されている方も、これから参加してみようと思っていた方も、ちょっと興味のある方も、ちょっと読んでみっかという方も奮ってお集まり下さい!(「子どもたちとのナラティヴ・セラピー」をお持ちでない方向けに読む部分の抜粋をを配布します。書籍をお持ちでない方にも参加いただけます。)
2022年10月15日(土曜日)午後の部
『ナラティヴ・カウンセリング入門』マーティン・ペインからの招待
事前申込不要、後日視聴可〇、定員なし
【プレゼンター】 横山克貴(ナラティヴ実践協働研究センター)
【内容】 イギリスのカウンセラー、マーティン・ペイン氏の"narrative therapy: An Introduction for Counsellors"という本を、日本語での出版を目指して、昨年から翻訳してきました。正式な出版はまだ先になりますが、今年の夏、一通りの訳をすべて終えましたので、少し先取りして、この本の内容を皆さんに紹介できればと思います。
著者のマーティン自身がナラティヴの学びの独特さに四苦八苦しながら学んでこられたようで、"Introduction for Counsellors"の副題の通り、これからナラティヴ・セラピーを学ばれる方、学び始めの方のことも考えながら書かれた本だなと思いました。また、マーティン自身が取り組んだカウンセリングの例が、数も種類も豊富に載っており、すでに学んでこられた方、取り組んでおられる方にも気づきや発見の多い本なのではないかと思いました。
当日は、簡単に本書の紹介をした後、特に事例を紹介しながら、グループディスカッションなどの時間もつくれたらと思っています。
カウンセリング訓練を通して考えたこと―それぞれのナラティヴ―
事前申込必要、後日視聴未定、定員40名程度
【プレゼンター】 日本キャリア開発研究センター(浅野衣子、小澤康司、文川実、八巻甲一)
【内容】 日本キャリア開発研究センター(JICD)はキャリア開発とキャリア・カウンセリングに関する事業に取り組んでいる組織です。
組織を運営しているメンバー全員がカウンセリングの実践者であり、カウンセリング訓練に携わっています。メンバー各自が受けてきた訓練や携わってきた訓練の中で、感じていことや考えていることなど、それぞれのナラティヴを語ります。そして参加者と共に、カウンセリング訓練の現代の課題や今後について、大いに語り合いたいと思います。
"New Human Interaction Laboratory with T-group & Narrrative Approach"を体験して(仮)
事前申込必要、後日視聴未定、定員40名程度
【プレゼンター】 國武恵・園木紀子(日本体験学習研究所(JIEL)研究員)
【内容】 わたしたちは、ナラティヴ・アプローチの哲学(人間観、ありようなど)とリフレクティングという方法に、Tグループ(人間関係トレーニング)研修の未来を託した試みとともに、2019年から4年間歩んできました。
その歩んできた道のりは、決して平坦ではなく、さまざまな困難と向き合いながら紆余曲折がありました。とはいえ、歩みを止めようと思ったことはありませんでした。
4年目の体験をこのカーニバル2日前に終え、どんなことを思い、感じているのか、Hotな「今」を率直に表現できればと思っています。
このナラティヴ・アプローチのグループ(集団)への働きかけの可能性に関心をもっていただける方々に集まっていただき、わたしたちの語りから何が見出せるのか、お力をお借りできればと思います。
*Tグループ(人間関係トレーニング)とは…
https://jiel.jp/seminar-list/seminar-list-cat/kouza03/
*「New Human Interaction Laboratory with T-group & Narrative Approach」とは…
https://jiel.jp/seminar-list/kouza03/17012/
※日本体験学習研究所(JIEL)HPより
ナラティヴで味わう〜人生とびっきりのおやつ〜(ご試食版)
事前申込必要、後日視聴不可、定員24名
本プログラムはワークがあります
【プレゼンター】 飯島邦子、手島由佳、中里高宏、仲代仁子
【内容】 NPACCのナラティヴ実践トレーニングコース受講中のメンバーが、コースで体験したワークを一部アレンジし、おやつをテーマに「はなす・きく・みる」のワークを、少人数グループに分かれて行います。午後のひと時を「おやつ」をめぐる物語とともに一緒に過ごしませんか。
立場を取り直して相手の話を聴き、語り直し、語り直しを語り直す上演
事前申込必要、後日視聴可〇、定員24名
※グループディスカッションがあります
※13時30分~17時30分までのプログラムとなります
【プレゼンター】
企画:岩本善人、仲代仁子、吉田成雄
当日運営:岩本善人、石井喜美江、江刺香奈、吉田成雄、
上演者:石井喜美江、岩本善人、中里高宏、真弓悦子
【内容】 「ナラティヴ・プラクティスとエキゾチックな人生」第1章ナラティヴ・プラクティス,カップルセラピー,そして葛藤解消 (マイケル・ホワイト著、小森康永監訳、金剛出版)の上演を鑑賞して、感想を共有、参加者で語り直しをします。
カーニバルにお申し込み頂いた方に、上演の音声と簡単な説明資料の共有を致します。事前に音声をお聞きになってワークショップのお申し込みをお決めいただけます。(当日参加も受け付けています。)
資料は絶版になっていますので、当日、逐語の該当部分をスライドで画面表示いたします。
【上演する逐語のあらすじ】
カップルカウンセリングを開始するなり、カップルの言い争いが始まりました。
二人の言い争いがひとしきり続いた後で、マイケル・ホワイトが提案したのは、
立場を取り直して相手の話を黙って後ろで聴くという方法でした。
それは、まず、相手の話を黙って聴き続けられるように心の準備をしてもらうことから始まります。
過去に話を聴いてもらって強く認証された経験をインタヴューして、その人だったらどのような聴き方をするかをイメージしてもらいます。
その練習が十分できて、相手が話しているのを黙って聴ける状態になったことを確かめてから本来のセッションがスタートします。
そして、聴衆となって相手の話を聴くことが、長い葛藤状態にあったカップルの関係を劇的に変化させていきます。
2022年10月16日(日曜日)午前の部
世界のナラティヴ・コミュニティー事情
事前申込不要、後日視聴可〇、定員なし
【プレゼンター】 ケイティー都築(ECOV オーストラリア社、CEO)
【内容】 世界の各地で活躍しているナラティブ・コミュニティーセラピストの活動をご紹介しつつ、「ワンダフルネス・カード」、「スキル、バリュー&ストーリー・カード」等もご紹介したいと思います。
OW&Rチームとオープンダイアローグ 〜対話の実践地図〜
事前申込必要、後日視聴不可、定員なし
【プレゼンター】オープンダイアローグ・アプローチ研究会FLAT
【内容】 対話を学ぶためのワークはどんなものがあるといいのか。どんなプロセスで学んでいけばいいのか。この時間では、基礎の基礎となる最初に取り組んでおきたいワークを紹介し、体験していきます。
ナラティヴ・セラピストに役立つ森田療法―面接室の中だけで終わってほしくない、日常会話に勇気を与える森田療法―
事前申込必要、後日視聴不可、定員40名程度
【プレゼンター】 廣瀬雄一(鳴門教育大学)、柴橋学(たまサポートサービス)、小林美穂子(大通公園メンタルクリニック)
進行役:大塚弥生(南山大学)
【内容】 ナラティヴ・セラピーと森田療法に関わっている3人が、それぞれの視点からそれらの魅力について語ります。先ずは、「森田療法」を簡単に紹介し、その後に森田がナラティヴ・セラピーに活かされ得る可能性についてディスカッションしたいと思っています。
子どもたちとのプレイフル・アプローチ
事前申込不要、後日視聴可〇、定員40名ほど
【プレゼンター】 荒井康行、白坂葉子、松本寛子
【内容】 ジェニファー・フリーマン、デイヴィッド・エプストン、ディーン・ロボヴィッツ著『深刻な問題に対するプレイフル・アプローチ:子どもやその家族とのナラティヴ・セラピー(Playful Approaches to Serious Problems: Narrative Therapy With Children and Their Families)』(1997)には、子どものセラピーをめぐる、さまざまなアイディアが紹介されています。
本書は今、荒井康行さんと国重浩一さんが翻訳を進めています。翻訳版の出版はもう少し先になりそうですが、その興味深く魅力的な内容から、出版を待ちきれずに皆さんとシェアしたい気持ちにさせられています。
当日は、翻訳に取り組んでいる荒井康行さんに本書の魅力を語っていただいた後、本書で紹介されている事例を読んで、皆さんと一緒に味わう時間にできたらと思っています。事例と私たちの実践との繋がりや、そこから見出される可能性について、グループでの話し合いの時間も予定しています。
2022年10月16日(日曜日)午後の部
遺伝カウンセリングとナラティヴ・セラピー
事前申込不要、後日視聴未定、定員なし
【プレゼンター】 新里早紀(臨床心理士、鳥取大学大学院医学系研究科博士前期課程)
【内容】 遺伝カウンセリングでは、遺伝性疾患の診断を受けた子どもの親に対して、疾患の遺伝性についての医学的情報が伝えられます。それを知った親が「自分のせいで子どもが病気になってしまった」「なぜ自分にこんなことが起こってしまったのか、どうして他の人ではなく自分だったのか」といった苦悩を抱えてしまうことが知られています。遺伝カウンセラーは誰しも、クライエントのこのような苦悩を和らげるために、最適な方法を探し続けているのかもしれません。
遺伝性についての罪責感、遺伝性疾患を受け継いだのがどうして自分だったのかという実存的な問いに、私たちはどのように対話をしていくことができるでしょうか。今回はこのようなテーマを通して、遺伝カウンセリングにおけるナラティヴ・アプローチの可能性について、皆さまとあれやこれやとざっくばらんに、お話をさせていただく時間を過ごすことができましたら幸いです。
【ユニークアウトカム(例外)】探しによるナラテティブアプローチの試み
事前申込必要、後日視聴未定、定員40名程度
【プレゼンター】 プレゼンター:小澤康司 (JICD代表、JCC会長、NPACCスターティングメンバ―、臨床心理士、キャリアコンサルタント、公認心理士)
【内容】 ドミナントストーリーからユニークアウトカムを検討しディスコースに気づき、オルタナティブストーリーを構成する為のセルフエンパワメントアプローチです。試行を重ね効果のある成果がでてきましたので、発表して皆さんと検討してゆきたいと思っています。
ライティングで養うナラティヴ力
事前申込必要、後日視聴可、定員40名程度
【プレゼンター】 サポーターズ・ライティング・プロジェクト一期生(生田かおる、大杉真輝、笹田裕彦、土山緑、西村悟、松井玲子、村崎美和、平栗富美子<発起人>)
【内容】 ナラティヴ・セラピーやリフレクティングを学び、実践していきたいみなさん、ライティングでナラティヴ力を養うトレーニングがあります。
公式記録に書かれないようなことを書き留めるパラレルチャート。トレーニングの場で読み上げて共有し、応答することを重ねていくと、「語り」には多数のバージョンがあることが実感され、「語り」の聴き方、支援のあり方が変わっていきます。また共有し、応答する場をともにすることは、支援者間の豊かな語りを生み、バーンアウトを防ぐことにもつながります。
ライティングによる①ナラティヴ・トレーニング②支援者支援について、聴きにいらっしゃいませんか?
当日は、ライティングによるナラティヴ・トレーニングの概要説明、トレーニングの実践報告に加え、ライティング・プロジェクト一期生によるライティングの読み上げと応答をその場で実際にやってみます。参加者のみなさんが見て考え、声を出す時間も設けてありますのでどうぞ楽しんでご参加ください!
ライティングで養うナラティヴ力(企画者からの主旨案内)
マジョリティ・マイノリティを語る
事前申込必要、後日視聴可〇、定員12名程度
【プレゼンター】
藤森圭子(龍谷大学大学院博士後期課程)
横山克貴(ナラティヴ実践協働研究センター)
金 智慧(早稲田大学人間科学学術院)
大内秀之(一般社団法人フォースタート理事長)
【内容】 マジョリティだと思っている人の中にもマイノリティな一面があり、マイノリティだと思っている人の中にもマジョリティな一面があるはずです。マジョリティとマイノリティという言葉をどう理解できるのか、またどのように理解したいと考えているのか、いろいろな視点からふたつの言葉について語りあえたらと思っています。
ひらがなならてぃぶ・あそびをせんとやうまれけむ 『オノマトペ・アプローチで探す、オルタナティブなことば』
事前申込必要、後日視聴可〇、定員12名
【プレゼンター】誰も責めない対話会
有馬美保(キャリアコンサルタント、認定ワークショップデザイナー)、
吉田成雄(同)
【内容】
最終日の午後、気軽に、ナラティブ的な会話を楽しみましょう。
「ナラティヴ・セラピーって何?」(アリス・モーガン)や「いじめ・暴力に向き合う学校づくり」(ジョン ・ウィンズレイド , マイケル・ウィリアムズ )で紹介されている二つの丸を描いて影響や、しっくり来る言葉を探していくワークをオノマトペを使って表現してみたら、感覚として扱いやすくなる、そんな実践の体験ワークショップです。
オノマトペなので、詳しく話さなくても良いので、安心して話せるワークショップ作りの参考になると思います。
オノマトペは音やイメージを言葉でまとめられるので、それを主語にして、感覚や、感じを話しやすく、「特別で経験に近い定義を言葉」が、出てきやすいメリットがあります。また、聴く側は、なんとくわかる部分と聴いてみないとわからない部分があり、自ずと相手から教えてもらう姿勢になれる思います。
ちょっとした遊び心やユーモアが、人を問題として責めることから視点をずらしてくれる要素があると感じています。
そんな想いを平安時代の庶民が歌った歌になぞらえました。
ならてぃぶであそんで、ちょっと問題との間に隙間を作ってみませんか?
ご興味のある方は是非一緒に対話しましょう。
【参加された方々のご感想です。】
音で絵を描くようなアート感覚で、視覚や聴覚で描く世界観がとても、すっぽりと感じた。さらさらと音がする摩擦のない空間に、笑顔がはじけて、やがて広げて包んで落ち着く感覚のワークショップでした。否定のない時間だったと感じます。ほんわかした気分になりました。
【ご準備いただくもの】
・A4程度の紙かノート
・太文字の筆記具(カラー)数本
・あそびごころ
【録画配信について】
参加者のご同意が頂ければ後日配信したいと思います。