あまやどりプロジェクト(無料カウンセリング)

Narrative Practice and Coresearch Centre (NPACC)

あまやどりプロジェクト



コミュニティによって支えられる無料カウンセリング

何か困難な事態に出会った時、そのことをしっかり聞いてもらえ、話せる場所があることが、それだけで大切な意味のある時間になることがあります。ナラティヴ実践協働研究センター(NPACC)でも、そのような思いをもちながら、カウンセリング活動に取り組んできました。しかし、NPACCという組織を立ち上げる段階から考えていることが一つありました。それは、「お金」に関することです。

この社会でカウンセリングというものを受けるには、多くの場合、お金がかかります。そのこと自体が良いとか悪いということはないでしょう。しかし、経済的な理由から、カウンセリングを必要としながらも受けられない人がいることを、無視はできないと感じられました。もちろん、福祉行政や善意のある団体が提供しているサービスもすでにあるでしょうが、それでも自分たちができることはないかと考えていました。

そして今回、そのような人達のための、無料カウンセリングの取り組みを行うことにしました。この活動に必要な運営資金は、「ナラティヴ・カーニバル」というファンドレイジングイベントを通じて、プロジェクトに賛同する人々から集められました。言い換えればこれは、コミュニティや様々な人の善意によって支えられたプロジェクトと言えます。本プロジェクトのカウンセリングを受ける方、紹介する方が、この無料カウンセリングの背後に、多くの人々の善意があることをお知りおきくださるとうれしい限りです。

雨にふられ、ぬれて、途方にくれているとき、見ず知らずの誰かが傘や軒をかしてくれた、そんな経験はないでしょうか。少しの落ち着ける時間、タオルや温かいお茶に一息つきながら一緒に話をして、これまでのこと、これからのことを考えられる――そんなイメージから、このプロジェクトを「あまやどりプロジェクト」と名づけました。

 

対人援助職からの紹介を通じた申込み

 

 この無料カウンセリングの対象は、カウンセリングを必要としているのにもかかわらず、金銭的な理由によって受けることができない人となります。そしてこの無料カウンセリングへの申込方法ですが、基本的に、カウンセリングを必要とする人に関わっている対人援助職の方に紹介してもらう形で申し込みを受けたいと思います(ここで対人援助職とは、カウンセラー、相談員、心理士、医療関係者、福祉関係者、教育関係者、司法関係者など、人に関わる職業に就いている人のことを指します)。

 このような申し込み方法をとる理由ですが、このプロジェクトでは、ただカウンセリングを提供するだけでなく、支援を必要とする方が、家族や身近な人にとどまらない、地域や対人援助職とつながることを奨めていきたいと思っています。今回の無料カウンセリングは、限られた資金の中で実施するということもあり、後述するように回数に制限のあるカウンセリングとなっています。そのような中、ただ一定回数カウンセリングが提供されて終わるだけでは十分でないこともあると思います。むしろ、この機会に、必要に応じて、医療、福祉、司法、または教育的な支援と繋がることが大切になるかもしれません。可能であれば、この機会が、その方の周囲や支援とのつながりがより豊かなものとなるきっかけになれないだろうかと、そんなことも考えたいと思っています。

 ただ、このプロジェクトを見つけた方で、どうしてもそうした紹介を得ることができないという方もいるかもしれません。そのような場合のことも考えていますので、そうした方は、後述する方法で申し込みを検討してください。

「あまやどりプロジェクト」カウンセリングの内容

 

  • カウンセリングは、ナラティヴ実践協働研究センター(NPACC)を通して提供します。
  • 基本的に無料で受けることができる回数は6セッションまでとなります。限られた資金の中でこのプロジェクトを運営していますので、回数の制限があることをご理解ください。
  • 基本的に、カウンセリングは、NPACCのオフィス、またはオンラインで行うことができます。ただし、東京日本橋のNPACCオフィスに来るのが難しく、なおかつオンラインでカウンセリングを受ける環境も確保することができない場合には、別途ご相談ください。みんなで知恵を絞って、方法を検討したいと思います。
  • NPACCでは、1対1のセッションだけでなく、複数の人がセッションに参加する形式でのセッションも提供しています。これを、OW&R(オウル)チームと呼びます。詳しくは次のサイトを参照ください(https://npacc.jp/approach/)。希望者には、OW&Rチームを伴ったカウンセリングを提供することもできます。あるいは、OW&Rチームには、その人にとって大切な人や、紹介してくれた対人援助職を招待して参加してもらうこともできます。OW&Rチームを活用するかは、必要に応じてカウンセラーからも提案をしますし、受ける方も希望があれば教えてください。
  • 無料カウンセリングは、最後に受けたセッションから1年経過すれば、また新たに申し込むことができます。
  • 「あまやどりプロジェクト」の資金は限られていますので、資金が不足した場合、カウンセリングを引き受けることができないこともありますので、ご了承ください。
  • また、対応するカウンセラーの数も限られていますので、すぐにカウンセリングを提供できるとは限りません。すこしお待ちいただくこともありますこと、ご了承ください。

対人援助職の方に向けて

 

対人援助職についている方に、カウンセリングを必要とする人が、「あまやどりプロジェクト」カウンセリングに紹介して欲しいと頼みに来ることがあるかもしれません。NPACCでは、苦悩や困難の中にいる人が、多くの支援者とつながることの大切さを感じています。もしかしたら、その方は、大きなハードルを越えて、あなたにお願いに来たのかも知れません。NPACCとは今まで関わりがないので紹介ができないなどと思う必要はありませんので、そのような場合には、その方の訴えを聴いて、NPACCの申込フォームに記入していただけないでしょうか? その方と支援職との、関わりの程度や、関わった期間によって、カウンセリングを提供するか否かを決めることはありませんので、ご安心ください。

あるいは、対人支援職の方が、すでに関わっている方に、この無料カウンセリングを提案したい場合もあるかもしれません。その際は、是非、本人と話をしながら、本人の希望が尊重される形で対応していただけたらと思います。

なお、NPACCでは、対人援助職という言葉を大変広い意味で理解しようとしています。カウンセラー、相談員、心理士、医療関係者、福祉関係者、教育関係者、司法関係者などが含まれます。自分が紹介者として、適切かどうかの判断で迷うことがありましたら、是非ともNPACCの方までご連絡ください。

最後に一つ考えられるケースとして、対人援助職についている人が、自分の家族を紹介したいということもあるかもしれません。このような場合には、家族以外の対人援助職の方を見つけて、紹介を書いていただきたいと思います。こうしたとき、本人には、家族以外の支援者とつながることが大切かと思いますし、またその機会になればと思います。

このプロジェクトを見つけた「カウンセリングを受けたい」本人の方へ

 

すでに、書きましたように、このプロジェクトでは、支援を必要とする人が、なるべく様々な支援者や支援機関と繋がってほしいという思いから、対人援助職の紹介という形での申し込みを基本としています。そうすることで、自分の身近な支援の在り処を少し考える機会にもなりますし、もしかすると、このカウンセリングを通して分かったことを、そうした支援者と共有することで、より良い支援につながっていくかもしれません。もし、すでに何らかの支援職とつながりがある場合には、是非、その方に相談して、申し込みの紹介をしてもらってください。

そうした支援者に心当たりが持てない方は、周りにそうした場所がないか少し考えてみてください。社会には、行政の相談窓口、医療機関、福祉機関、教育機関、司法機関など、さまざまな相談機関があります。NPACCでのこのカウンセリングが、これからの人生に向けての何らかのきっかけになって欲しいと願いますが、カウンセリングだけではなく、さまざまな支援機関からの支援を受けて歩んでいくことが大切になることも多くあります。そのような時、身近なところにつながりを持っておくことは何ごとにも代えがたいものになります。特に行政や保険制度の使える医療機関など、経済的負担のあまりない場所もあります。どうか紹介してくれる人などいないとすぐに思わずに、身の周りの情報を少し調べて見てもらえたらと思います。そのような場所が見つかったら、NPACCのあまやどりプロジェクトのことを伝えて、紹介して欲しいと頼んでみてください。

ただ、それでも見つからない場合や、何か理由があって紹介を書いてもらえないということも、ひょっとするとあるかもしれません。そのような時には、ご本人からの直接の申し込みも受け付けたいと思いますので、次のフォームから無料カウンセリングを申し込んでください。