ナラティヴ・カーニバル 2022 アンケート結果

「ナラティヴ・セラピー・プラクティス・シリーズ 2022」エッセイ
2022-10-21
ドナルド・マクミナミン「共同的修復的実践」アンケート結果
2022-11-16
「ナラティヴ・セラピー・プラクティス・シリーズ 2022」エッセイ
2022-10-21
ドナルド・マクミナミン「共同的修復的実践」アンケート結果
2022-11-16

ナラティヴ・カーニバル 2022を10月15日(土)と16日(日)に開催いたしました。各プログラムに対するアンケートを頂戴していて、ホームページに公開していいと許可をもらったものを掲載いたします。

なお、ナラティヴ・カーニバル 2022の詳細については、こちらのサイトをご覧ください

プログラム 1-1 カップル・カウンセリング入門

見よう見まねでやってみた事はあったのですが、挫折してしまっています。でもお話を聞いたことで、またやってみようと思えました。
日頃カップルの諍いの間に入って話を聞くことがありますが、同席ではなく、1人ずつ話を聞いています。別々に会話をしていても激しい感情が沸き起こることもままあり、カップルが同席のカウンセリングの難しさは想像を超えるように感じます。その上で、マーティン・ペインはカップルにも、カウンセラーにも敬意の眼差しを持っているのだと感じた箇所がいくつもありました。カウンセラーのみに高い倫理性を求めるのではなく、「カウンセラーだって不完全だから自覚して、気づけるようにしておこうね」そんなエールが聞こえてくるようでした。
国重さんの解説するマーティン・ペインの文章は、とてもクライアント及びカウンセラーの微細な心理をとらえていた分、実践におけるハードルの高さを実感させるものでもありました。自分はナラティヴセラピーより先にオープンダイアローグから興味をもった者ですが、そのハードルはオープンダイアローグでは解消される部分もあるのではないか等、ずっとODとの対比を考えながら聞いていました。その類似と差異については今後も自分なりに考えていきたいです。
要約を返すことの重要性と共感しすぎないことの大事さを学びました。希望のある側面に思いをはせることができるように支援する、というのもまさしくそのとおりだなと思いました。オープンダイアローグを実践していくうえで、クライアントとその家族など、配慮すべき人が複数いた場合にどうするか、という視点は必要なので、今後もっと学んでいきたいです。また、カウンセリングの現場のみならず、日本のソーシャルワークの世界にこの本の知恵が広まっていくことを願っています。
一対一の対応でも四苦八苦しておりますが、カップルとなると全く自信はありません。ただ、興味深いアプローチであり、今後の参考になればとは、思っております。
マーティン・ペインさんの人柄に惹かれました。カップルセラピーで陥りがちな失敗について、よく考えられており、マーティンさんが考案したカップルセラピーの構造化に納得がいきました。とても素敵な提案だと思いました。KOUさんが指摘しておられるように、臨床心理学や家族療法の理論の視野の狭さについて、考えさせられました。以前、KOUさんが日本で研修を始めたときに、「KOUさんの言っておられることは、当たり前な思います思います。当たり前のことをわざわざ言うのは・・・」と質問したことがありました。しかし、今回の講義を聴いて、「当たり前」をわかっていなかったのは、ぼくの方だったと気づきました。どうしてそういうことが、起きたのだろうと考えています。
書籍を購入し、その理解が深まればと思って参加しましたが、参加者の皆さんとディスカッションすることで思考の幅が一気に広がり、同時に自分の考えを認証される場でもあったように思います。そのような場を作ってくださった皆さんに感謝します。
カッブルに対応できるカウンセリングとしての、ナラティヴ・セラピーに希望を感じました。
敵対的で問題のしみ込んだ説明ではなく、もっと広い視野から二人の問題を見つめることが出来るような、治療的に働く物語を語れるように支援をしていくという姿勢は変わらないですね。
日本でも問題のしみ込んだカップルを対象とする話し合いの場は、カウンセリングという場面に留まらず、調停などで取り扱われていると思います。そのような現場での実践に取り入れてもらえたら素敵だと思いました。

プログラム 1-2 キャリアのカウンセリングとナラティヴ・アプローチが出会ったら・・・

キャリアという文脈でナラティブに関わっていこうとされている方と話をしたくて参加をしました。受け取ったことを伝えあう時間があるからこそ深みや拡がりがある時間になったことを実感できました。伝え合いをする中で相手のナラティブを大事に扱う会話というのはどういう会話だろうかということを考えながら参加していましたが、今の自分にとって大事なことは「持ちすぎないこと」かなということに気づくことができました。
あまり詳しくない分野ですが、「ナラティブ」で著名なサビカスとホワイトで考え方が違うということや、「あり方」に関するいろいろな考察(「やり方」ではなく「あり方」が、相手・集団に与える影響)が興味深かった。
まず、参加する前は仕事の疲れを引きずり「もやもや」した状態で参加することになったのですが、参加後は、とても心が穏やかになりました。
「人が問題でない。問題が問題である」ということを改めて考えるきっかけになりました。
「人を責めないアプローチ」「関係性にアプローチ」について、自分は今までどうだったのだろう?と自身の経験を振り返り、色々と考えさせられました。「ディスコース」という言葉も実は初めてこの場で知りましたが、とても衝撃的でした。「ディスコースという視点」で語られていない話、ストーリーに耳を傾けると色々なことが聞こえてくるのだなぁと先生の実例を伺って感じました。また、先生が丁寧に、そして、熱心に伝えようと想いを語ってくれている姿勢に、とても共感し、胸が熱くなりました。また、途中にワークが数回あったのもとてもよかったです。ワークでご縁のあった方たちと語り、自身が色々と気づきを得られる場ともなりました。今後もナラティブの学びの場に参加していき、学びを深めたいと思います。
2番目の「キャリア」のカウンセリングについて私も考えていきたいし、キャリアカウンセラーではないけれど、取り組んでいきたいと思い、その思いを励まされた感じがしています。
キャリアのカウンセリングにおいて気をつけながらも「人が問題なのではない。問題が問題である」という視点基盤を持ち続けられているか?を自身に問い直す機会になりました。人が問題だというニュアンスを少しでも含むといとも簡単に“ではどうする?”“何が出来る”“どうするべきか”と問題に対しての方法論に進んでしまいます。キャリアのカウンセリングでは、時としてはそれが必要な場合もあるかも知れませんが、改めて肝に銘じておきたいところだと感じました。また、「理論」と「やり方」は違うという点も改めて意識を向けることが出来、ありがたかったです。決まった進め方などどのケースに対してもなく、そこをやり方で当てはめようとすることは、話してくださる方のみでなくカウンセラー自身も結果縛ることにつながる。それは可能性を奪うこといつながる。だからこそ羅針盤になる理論を知った上でお一人お一人の話を聴く姿勢を積み上げていくことの重要性を再確認できたように感じています。

プログラム 1-3 実践報告・ナラティヴで地域を居場所に

目の前の課題の解決を積み重ね、地域共生を目指す取り組みにまで広がって行ったという出来事に、驚きと尊敬を感じています。当初の居場所で出会った若者達が、自分を受け止めてもらえ、互いの存在を認め合い、言葉を交わし合うことが、主体性を引出し、自分や仲間のことを考えて何かに取り組んだり、前に進む力に繋がっていったというお話しもありました。周縁化されてきた若者達が、自分達の力を発揮できるようになっていったという変化にも感動しました。そのような居場所を作り、運営していくには、いろいろ苦労もあったのではないでしょうか。さらに、支援者を繋ぐ輪ができたり、ナラティブ的な考えを取り入れるなど、人や人と人の繋がりを大切にし、それを実践されていいることは、本当に素晴らしいと思いました。
どりぃむスイッチさんの取り組みをそして中村さんの当初からの取り組みや思いを聞いて、それがまた福山市の取り組みともリンクしてどんどん輪が広がっていて、そこにナラティヴの精神を広げ、根付かせようとされている姿勢に感銘を受け、私自身の地域での取り組みに勇気をいただきました。
地域の居場所でどのようにナラティブを取り入れているのか知りたいと思い参加しました。
始めにこどもたちの話があった時、うるうるして涙が出そうでした。
地域にはこどもからお年寄りまでいろいろな人がいて、それぞれに話を聞く姿勢が大事だと気付かれて、話を聞くさまざまな立場の方がナラティブセラピーを学べる場を作ったことがわかりました。
NPO法人どりぃむスイッチさんの10年間の活動が承認されているからこそのつながりやサポートがあるのだと感じました。
また、福山市の取り組みやその中身が素晴らしいと思いました。
私もナラティブセラピーの考え方や技術を地域支援の中に取り込んでいきたいなぁと思います。

プログラム 1-4 出張!ナラティヴ・コル読書会!

子どもの例を使って,ナラティブセラピーの外在化,問題相対化質問,立場表明,などの基本的なやり方がわかるようになっていて,大変有意義な復習になりました。
そして最終的にその問題を解消した自分として,子どもが他の子どもに貢献している流れが感動で,自分もそうできるようになりたい!と強く思いました。
現在,カウンセリングで,大きな問題に圧倒されているように見える,だけれども本当は自分の経験を他の困っている人に活かしたいとも思っているクライエントさんを対応していて,このプログラムのディスカッションからずっとその人のことが離れず,『この方法も使えそう』『ここまでいけたら本当に喜ばれるのではないか…』と色々考えていました。
今回の勉強を活かして,次のカウンセリングまでに,マイケルの実践地図を読み返して,そのあたりの基本的なやり方の復習をしようという気持ちになりました。どうもありがとうございました。
絶版本の読書会はうれしいです
子どもたちとのナラティヴ・セラピーということで、逐語が楽しく分かり易く、マイケルが焦点をあてているところ、そこへのマイケルの関わり方&あり方から、ナラティヴの大切なコアを皆さんと語り合い、これまでの知識を再確認することができました。ありがとうございました!

プログラム 2-1 『ナラティヴ・カウンセリング入門』マーティン・ペインからの招待

マーティンさんの考えに、とても共感しましたし、気づかされることがたくさんありました。本が出たら読書会がしたいです!(ぜひ、どなたか一緒に!)
訳者のバーナード紫さんと横山さんとのやりとりが、楽しかった。文章の感覚の違い、KOUさんの文体への批評について、興味を惹かれました。マーティン・ペインさんの書き方とこれまでのナラティヴ・セラピーの著作との違いも、訳者ならではの視点でした。
それぞれの事例が印象的でした。参加者と話ができたこともよかったです。

プログラム 2-2 カウンセリング訓練を通して考えたこと―それぞれのナラティヴ―

4氏のお話をお聞きし、カウンセリング、ナラティヴとの出会いはそれぞれ違っていても、それぞれの経験の中で、統合されていくようで、興味深くお話を聞かせていただきました。そして、自分自身も現状にとどまるのではなく、常に切磋琢磨していこうという思いを強くいたしました。
日頃から強く感じている国家資格キャリコンのカウンセリング力の向上余地について、有識者の先生方と公的機関領域や企業領域からの現場での情報を含めて、実に有益な情報交換、意見交換を体感することが出来たことに感謝致します。JCC,JICDの活動に興味を持たせて頂いたので、少しずつ参加させて頂きながら、自身のカウンセリング力量の醸成を図っていきたいと思います。
カウンセリング界の創成期を作ってきた方々の人生の歴史が聞けて、日本のカウンセリング界の歴史が学べた。その積み重ねで現在があり、現在もその途上であることが感じられた。

プログラム 2-3 “New Human Interaction Laboratory with T-group & Narrative Approach”を体験して

感想でも発言しましたが、ナラティブとJIELでつんつんと仲間たちが何をやろうとしていたのかが、少し自分なりに理解できた気がします。
本日は有難うございました。自然体でゆったりとその場に入られる感覚で参加でき、とても豊かな時間でした。Tグループの中のRの役割への認識が深まる時間でした。また改めて、内省的会話、そして言葉のもつ力、影響力について意識が深まる時間にもなりました。
語られた言葉がファシリテーターによってグループに示されて、その中で起る相互作用によって深まったり広がったり繋がれていく、さらにRグループで語り直されることで、さらに違う景色が見えてくるという体験ってこういうことなのかなと思いながら参加させていただきました。言葉による会話がそこにいる人々に作用し、自分の中にも意味や多様性を見出すことができた体験だったと思います。また、乱暴な子どもの例が話されていましたが、言葉を怒りで表現する子にも、周囲の子達の学びを通して語られる言葉が届くこと、そしてその言葉がその子を変容させる力を持っていると感じました。周縁化されたところにいる子の言葉こそ、大切にしていきたいと思いました。
対人援助において、自分が向き合いきれてないものは扱いきれないということは一定理解しつつも、その見方が強くなりすぎると、自分が作ったロールに苦しみ自らを周辺に追いやってしまうようなことが起きるなと思います。組織内においても、強い個人でないとその役割を担えないという前提・価値観にいると、どこか息苦しくなるように思います。
私の現場における、『あんなしんどそうな課長になんか誰もなりたがりませんよ』という若い世代の声を、未熟だとか物足りないと一蹴してしまうのは何か違う気がしていて、個人のソースを発掘することや育てていくうえで、R的な存在が何かの助けになれる余地は多分にあるんじゃないかなと、そんなことを考えた時間でした。
私はTグループの知識が殆どありませんでしたが、恵さんと紀さんの会話を聴いて、リフレクティングしてみて、またお二人が会話を続けて… というプロセスを通じて「学習」と「会話」が「言葉」という土壌の上でお互いの蔦を絡め合っているようなイメージが湧いてきました。また、このアンケートを書きながら気づいたことですが、お二人が、いろいろなことがありながらも「学習」と「会話」の間に留まり続けて下さっているということは、お二人が取組みから生まれてくるものや、いずれお二人の後に続く人々がいること、そして、やがて平和な世界が訪れるということに、希望を持ち続けていることの証明だと思いました。
Tグループのことを知りたいと思い参加しました。
普通のTグループもあり、今回の発表はナラティブアプローチのリフレクティングを取り入れているとわかりました。
5泊6日の合宿で、参加者、トレーナー、リフレクティングチーム、事務局と多くの方が関わり影響しあって場がつくられ、何が生まれるかやってみないとわからないというところもあるので、スタッフの方の対応力というかバイタリティみたいなものが相当必要になるのかなぁと思いました。
その分参加者は大変大きな気づきを得られるようなので、参加してみたいと思いました。
12月の回の参加は仕事の都合で厳しそうなので次回はいつになるのかなぁと思いました。
人との関係性を紡いでいく際にリフレクションが入ることによって、聞くことに専念できる時間やそのことに想いをはせる時間が持て、「同じ言葉であっても違う景色が見える」のだという言葉が印象に残っています。リフレクションはいろいろな形をとることが出来るかも知れませんが、複数の人の応答を受けることと、それにまた反応が重なりあうことで関わる人それぞれに影響が行き来することを感じました。改めて、こうあるべき景色ではなく、いろいろな景色が見えてよいのだと感じさせていただけたように思います。ありがとうございました。

プログラム 2-4 ナラティヴで味わう〜人生とびっきりのおやつ〜(ご試食版)

語りにより、過去の自分の体験色鮮やかになると共に、自分の価値観や自分にとったの大切な物が何かを改めて感じられました。
楽しかった
おやつといわれ、最初に思い浮かんだのは、子供の頃に母が焼いてくれたパウンドケーキ。母が焼いてくれたケーキが美味しくて、私も一緒にケーキをつくるようになり、ケーキづくりの楽しさを知りました。そして、娘が産まれた後は、娘と一緒にパウンドケーキを焼く時間が至福のひと時となっていました。
お菓子だけに、五感も含めて思い出し、泡だてるメレンゲの触感や、オーブンのあたたかさ、なんとも言えない幸せな香り、少し焦げ目のついた黄金色のバウンドケーキ、家族の喜ぶ声等等が浮かんで。そんな情景も含めて、その時の幸せな気持ちを聴き手と観客のお二人がうけとめてくださり、わかちあえたような感覚になれました。

お菓子(パウンドケーキ)を作りながら、自分がどんなことを思っていたのか、お菓子作りに、どんな意味があったのかを改めて考えて、「私のありたい母でいられた時間だった」とこれまで語ったことのない言葉があらわれてきました。
また、聞き手や観客の語りをききながら、母はどんな気持ちでケーキを焼いてくれていたのだろうか。そのケーキが子供の頃の私に何をもたらしてくれていたのか。母になった私が、娘と一緒にケーキを焼いているところをみて、どんな気持ちでいたのか。等の問いかけが新たに生まれてきました。(そして、その翌日、母に聴くこともでき、初めて、その時感じていた母の気持ちを知ることもできました)
お菓子づくりを通してうまれた家族とのつながりとか、関わり方とか、家族それぞれが感じていたこととか。「お菓子づくり」がどんなに幸せをもたらしてくれていたのかを改めて振り返ることができました。
お菓子作りが、私に、いかに幸せで豊かな時間をもたらせてくれていたかに気づけました。また、ともにその気持ちを呼び起こしてくださり、わかちあってくださった、聞き手と観客のお二人にも心より感謝しています。ありがとうございました。

プログラム 2-5 立場を取り直して相手の話を聴き、語り直し、語り直しを語り直す上演

既に絶版になっているマイケルホワイトの実践を上演と言う形で聞けたことは、とても良かったです。上演された方も感想でおっしゃっていましたが、まさに魔法を観ているようでした。マイケル(ナラティヴ)の『人は常に変化しうるもの』という哲学とナラティヴの世界に広がる自由さと安全性(思いやり)にあらためて感動を覚えました。人それぞれが大事にしたい価値観を持っており、お互いがそこを丁寧に聞いていく、受け取っていく、返していく、という思いをもちながらの関りが日常の職場等でも出来たら、どんなに住みやすい社会になるだろう・・。
グループでも話したのですが、これをお芝居にしてみたら、また違った味わいや解釈、演じる人の人生や思いも反映されたりして来るんじゃないかと想像して遊んでしまいました。
今日配布された資料(逐語録)はまた読み返したいと思っています。特にマイケルの言葉やタイミングを。どこで何が起きているのかを確かめたい。分からないかも、いや、きっと分からないなろうけど。
マイケルホワイトさんの逐語録からの内容で、これは難しい!というところから始まりましたが、みんなで聴いたことで生きている人たちの会話であるという基本的な感覚を持つことができました。
申し込んだ当初は「語り直し」に意識が行っていたのですが、「立場を変えて」聞くことで起きる変化を目の当たりにし、その力に気づかされました。その後のディスカッションで、自分の考えがさらに変化していったのも、興味深い体験でした。

プログラム 3-1 世界のナラティヴ・コミュニティー事情

様々な状況についてナラティブな発想で道を開いていく、その助けとなる考え方を具体的参加者の方々から教えて頂いたように思います。このような発想は、私の日々の相談実践でも専門的な刺激になり、学びになりました。ありがとうございました。
これから新たな活動に向けて、社会構成主義とは今までの時代から新たな世紀に向けた時代に取ってどの様な意義があるのか?ということを主眼によった進めて行きたいと思います。
ナラティヴセラピーのネットワークがグリッチセンターを中心にして全世界にあることを知り、その中で各国を横断した取り組みがあることにまず驚きました。国の事情が違う前提の上での、果敢なテーマ設定に感動を覚えました。当然のごとくの難問に取組もうとしている姿勢がナラティヴに内在しているなら、新たな世界観につながる気がしました。
宗教・文化・国の法律etc.日本だけにいると、井の中の蛙になっていることが、つくづく感じられました。グローバルとは言うけれど、なかなか自分事として感じられないことを反省いたしました。
「世界の人々とナラティヴ活動をすること」という言葉にハッとさせられました。
既に少しずつナラティヴに取り組んでいますが、「ナラティヴ活動」という言葉も新鮮でしたし、世界という視点で考えたことが無かったので、改めて日本のナラティヴ・コミュニティが世界に貢献できることがあるのではないかということを考え始めました。
まだ具体的には言葉になりませんが、まじめに真摯に学び取り組むことは出来ていると思います。その先のことを考えることがこれからの課題です。世界という視点を提供していただき、ありがとうございました。
ケイティさん、ありがとうございました。世界のナラティヴ事情を聞けて、楽しかったです。日本との違いを知ることができました。多くの日本人は、「アイ ドーント アンダースタンドー」と言えないでしょう。相手に合わせたコミュニケーションになりがちかもしれません。KOUさんに振った質問も、良かったです。“ナラティヴ・セラピストです”と日本人はなかなか言えないとか。厳密に考えようとするとか。三つ目のワークはできませんでしたが、香港とコロンビアの事例は、印象に残りました。香港の政治状況の中でも、A
さんが子どもと話し合って決めること。コロンビアの女性の相談についても、ぼく(男性)と女性参加者との間で、意見が異なりました。また、どこかでお会いできるのを楽しみにしています。
世界には、ダリッチセンターとつながりのあるナラティヴ・コミュニティがあり、そこでの実践には、私達日本人が思いもよらない状況があることに触れる機会でした。
事例を通して見えてきたのは、困難な政治的状況であっても、また国が違うことによる、慣習や考え方の違いがあっても、セラピストの姿勢や態度が、クライエントを支え、そしてセラピスト自身をも励ます力を持っているのだなと強く感じました。日本だけのことでなく、広く世界に目を向けてカウンセリングのことを考える時間になりました。

プログラム 3-2 OW&Rチームとオープンダイアローグ 〜対話の実践地図〜

話し手が話し、聴き手が聴き、それに話し手が応答して対話が途切れてしまったような感じを受けました。「対話を続ける」ということの難しさを実感しましたし、複数でなければ難しいことなのだろうとも感じました。今後もオープンダイアローグの経験を踏んでいきたいというように思いました。
話し手になって、聞き手のリフレクティングを受け取ってみて、確かに効果的なリフレクティングや大事な部分に応答してもらえた感覚に大小はありました。ただし、大きければ優れていて小さければ劣っているということでもないなということにも気づきました。どれも自分の一部分であり確かにそうだなぁと思えたからです。
言葉を受け取る側の姿勢として多様な声に対して自分を開くことは大切にしたいと思います。そうすることで、大事なことを改めて確認する機会にもなるし、新しい発見を深めることにもなるし、気づいてなかった所に光をあてることもできるのだとわかりました。
ナラティヴ・セラピーとはまた違う会話の続け方に出会ったことで、その場にいる一人ひとりの方々の声に耳を傾けて、言葉を拾っていくこと、そして、自分の言葉をそっと置くということが、これほど難しいものだったのか、ということを痛感しました。いかに自分の耳の癖が強いかということ、その癖の裏側にある自分の姿勢の在り様があるがままに出てしまうということが分かり、聴くこと・話すことのプラクティスの大切さが身に沁みてわかりました。また、こうして書いてみると、自分には思い描く会話の理想像のようなものがあることにも気づき、そのこと自体も見つめ直してみたくなっています。
自分の話を複数の人に受け取ってもらい応答してもらうことは、自分が意識して考えたり思ったりしていることが自分では言葉に出来ないどことつながっているのかを感じれる機会になると思いました。その繰り返しは、自分がどんな人間なのかを知っていくことにつながるとも感じました。とてもいい時間をいただき、ありがとうございました。
オープンダイアローグの体験は初めてだったが、少し学んだOW&Rとの親和性もあり、また参加されて皆さんが違う分野でのお仕事ながら情熱的だったこともあって、話もしやすく、受け入れられた感もあって素敵な時間を過ごすことができました。前半の情報提供もわかりやすかったです。今後は自分が関わっている対話の場でも、実施してみたいと思います。

プログラム 3-3 ナラティヴ・セラピストに役立つ森田療法

森田療法とナラティブセラピーの共通点が大切だと思うので、これからの活動に活かしたいと思います。
ナラティブであれ何であれ、森田療法の考え方は大切だと思います。不安にとらわれてしまうのはclだけでなくcoに感染してしまう事だと感じます。大事な役に立つ見方、考え方に気づきました。
「森田療法」の良さ、使い方をとてもわかりやすく教えていただきました。「不安はあって当然で、それをおいていけばよい」という言葉は、支援者にとってもとても安心できる言葉であり、「平常心」の捉え方も、今ここの、あるがままをうけいれるという、常日頃から大事に思っている心のもちかたに、また一つ根拠をいただき、肯定してもらえたと感じます。今日は、ご案内をいただいた時から関心はありつつも、心理療法の専門家でない私が参加していいだろうかという躊躇いもあったのですが、今日、朝のカーニバルの場に参加したおかげで、飛び入り参加させていただけることとなり、とても幸運だったと感じます。3人のスピーカーの皆様、案内役のやよいさん、誠にありがとうございました。「不安の対処法」や「悪循環を断ち切る」をはじめ、皆さまの一言一言を活かしていきたいと思います。まずは「こんにちは」から^^
ナラティブセラピーと森田療法を並べて感がることがなかったので、このプログラムを見た時、とても新鮮に感じました。小林さんのお話しは、森田療法について簡潔に復習することができ、また自分がキャリアコンサルティングをする時に、自然に問題⇔願望と捉えているところに森田療法を役立てていることの確認ができました。また、広瀬さんのお話はとても興味深く、かつ「人間が問題なのではなく、問題が問題なのだ」というナラティブの視点での「外在化」と森田療法の関連を、自分なりに整理することができました。参加して良かったです。ありがとうございました。
ずっと森田療法とは何だろう?と思っていました。まだ一部分なのだろうと思いますが、軸となる考え方を知ることが出来ました。そしてそれとナラティヴとの関係をプレゼンターの視点で紡いでいただくことで、自分の実践にも刺激をいただくことができました。特に不安はそのままにしておいていいものである、という考え方は、不安に対して何とか解消・解決しなければならないものと思い込んでしまいがちなところに対する助けになるな、と思いました。ありがとうございました!
悪循環の外在化や、不安の裏にある願望に焦点を当てたカウンセリング
問題を捉え直さなくても、そのまま希望を探して良いというところが印象的でした。
森田療法に触れるのは初めてでしたが、今後接点を増やしていきたいと思いました。
不安は誰もが持っている自然な感情であり、悩むのは願望があるからで,その願望に光を当てていくことができるというお話を聞かせて頂きました。不安などの悪循環を断ちきる具体的方法を教えていただいたので、使っていきたいと思います。参加して良かったです。

プログラム 3-4 子どもたちとのプレイフル・アプローチ

すごく本が読みたくなりました。早く出版してください(笑)
プレイフル・アプローチの本を読んだり,ディスカッションに入ると,非常にとらえどころのない面白さがあるなと思いました。
理論的に理解しようというスタンスよりも,その時感じたことを大事にする学び方を教えてもらったような気がします。
どうもありがとうございました。
遊び心と興味関心を持つことは、重苦しい場面だからこそ大切なことで、子どもだけでなく大人であっても同じなのではないかと感じました。プレイフルな視点を知れてわくわくです。出版を楽しみにしています。進め方もお話の内容も時間配分も本当にちょうどよく、とても居心地のよい場にいさせていただきました。ありがとうございました
「プレイフル」であること「創造性と一緒にいること」を常々思いだしていきたいと思います。
ブレイクアウトルームでは、私の事例をもとに様々な声を聴かせていただき、一緒に考える時間が持てて、とてもありがたかったです。「みんながハッピーになるために、何ができるだろう」という視点で明日からまた現場に出たいなと思っています。
プレイフルということばに魅力を感じて参加しました。皆さんのお話を聴いて、そんなに単純ではないという気がしてきました。もっとじっくりいろいろな例を読んでプレイフルの意味を味わってみたいと思いました。
共通善という考え方からみちびかれたこと
人間が存在すればそれ以上のさまざまな問題があろうかとおもいます。それを規定の型にはめこんでなんとかよくしようとしても、それはあまりにも乱暴なことだと理解しているところですが、プレイフルアプローチのお話を聞いて、社会や共同体のための、みんながハッピーになれるようなアプローチというところにとても魅力を感じました。ブレイクアウトでは子供の時のディスコースやこんな立場表明をしていたかもといった話が出て盛り上がりました。企業につとめていますが、組織の人の関係性の中でたちどまって考えるときに、大人であっても眉間に皺をよせてばかりいないで、問題を少し笑って取り出せるようなものとして違和感なく取り扱えるようなセンスをもっていけたらな、もちよれたらな、なんかもう少し変わるんじゃないか、そんな予感がしています。ありがとうございました。

プログラム 4-1 遺伝カウンセリングとナラティヴ・セラピー

短い時間の中で何ができるのか?
自ら罪悪感を持とうとするように見受けられる人に対して、どのように関わっていくことができるのか?
といったところが、私自身の実践の場と同じだなぁと感じられて、自らのテーマとして考える機会になり、あらたな発見をすることもできました。

「自分を問題に対して無力だ。という立場に置くことで、責任からのがれる」というようなストーリーはよく想定することがあっのですが、「自分を問題に対して有力だ。という立場に置くことで、責任を引き受ける」というストーリーは想像すらしていなかったので、この気づきが色々な場面に役立ってきそうです。
遺伝カウンセリングという領域のお話をきちんと伺ったのは初めてでした。簡単ではないテーマを学んでおられる新里さんが伝えてくださったことに感謝します。また、どんなに重いテーマであっても、ナラティヴは希望・可能性を見出す探求をともにしていくセラピーであり、アプローチなのだという理解が深まりました。

プログラム 4-2 【ユニークアウトカム(例外)】探しによるナラテティブアプローチの試み

後半の事例紹介では、対象者の方のナラティヴや内省的な考え方が出来る方が前提のものだろうとは思いますが、ユニークアウトカムとオルタナティブストーリーを物語るフレームとして、ライフラインチャートを活用することはとても参考になりました。
大変ためになる話を、ありがとうございました。ただ、ナラティヴをもっと勉強しないとなかなか実践するのは難しいとも思いました。機会がありましたら、またよろしくお願いいたします。
小澤先生のお人柄が伝わってきて,もっと講義を受けたくなりました。
ナラティブセラピーで学んだことを,少し違う視点から分かりやすく説明してくださり,またナラティブセラピーでは触れないようなことも教えていただけたように感じました。ユニークアウトカムと,オルタナティブストーリーに書いてある例を読むと,行為の風景とアイデンティティの風景の行ったり来たりする会話術と重なるように感じ,面白く思いました。
概念が言葉にならないイメージからもできているという視点には感動しました。(これをどう活かすかはまだまだ考え中です。もっとお話をお伺いしたかったです。)
企業研修などで取り扱うのは難しいと考えていましたが、少し希望が見えた気がしました。
自分を問題視せずに、ドミナントストーリーにはないストーリーにたくさん気づくことで、過去の意味づけを変えることができたら、今に至るマイストーリーが書き変わる。今回いただいたイメージを今後に活用させていただきたいと考えています。
とてもぜいたくな時間を過ごさせていただいたような気がします。
ひとつづつの言葉、概念を大切にご説明いただき、自分の中にあったもやもやとしていたものが整理されたように思います。特に社会構成主義のところが自分で理解しにくくて今日まできたのですが、お話を聞いたことで自分の中のものを整理してみようと思いました。
ユニークアウトカムについては、「(なかなかすぐに引き出せるものでもないから)、丹念に物語を引き出すそのお手伝いをするんです」という言葉がとても印象的でした。私も諦めることなく、粘り強くクライエントと一緒に探索を続けていきたいと思いました。
ユニークアウトカムを見つけるワークになるのかなと思っていたのですが、ユニークアウトカムを見つけるワークシートを作られて、試された話でした。ワークシートは興味深く自分でやってみて自分のストーリーを見直したいと思いました。
ワークシートの話の前にたくさんの情報があり
具体的にどのような方法で行われるのかに関心を持って参加しましたが、シートを利用した方法で具体的でわかりやすかったと思いました。このよううな具体的な方法を考えられるということは、素晴らしい取り組みであると感じました。
しかし、これまでこのシートを利用された対象者の方が、心理学を学ばれている学生の方やキャリアコンサルタントの方ということだったと思いますので、通常のカウンセリングの場面で利用するためには、事前にしっかりとクライアントの悩みを聴くということがあっての次のステップではないかと感じました。また、人生曲線を描いたことがありますが、これを描くのが私の場合は、時間がかかったように感じています。その点の不安を感じています。

プログラム 4-3 ライティングで養うナラティヴ力

プログラムの構成・流れがしっくりとして楽しかったです。
書くことも語ることもリフレクションになりうるのだと学ばせていただきました。ライティングによるリフレクションは、語る場面とは一味違う独特の振り返りのようだと思いました。とても楽しかったです。ありがとうございました。
非常に貴重な時間となりました。ありがとうございました。
「書くこと」と「話すこと」の違いを頭の片隅に置きながら参加させていただきました。どちらも変わらず大切ですが、書くということは、自分の言いたいことは何か、本当にこの表現で伝えたいのか等、色々考えて最終どの言葉で表現するのかを選んで置くのだと思いました。そこには、その人の置かれている環境や背景、想い等様々なことが含まれていて、だからこそそのリフレクションには、どうしてこの人はこう表現するのか書きたいことは何か、そこにはどんなことが見え隠れするのかを見つけようとしながら応答することが大切だとも思いました。
書いたものへのリフレクションが、それを書いた人にまた影響を及ぼすことを教えていただいたと思います。ありがとうございました。

プログラム 4-4 マジョリティ・マイノリティを語る

あと1時間ぐらい皆で話し合たいテーマでした。マジョリティ性を温存したいのは、マジョリティである位置に自分の存在意義を感じ、手放したくない人たちのなのだと思います。差別(暴力)の構造はいつも共通している。個人の問題ではなく、社会的の問題であるということ。それは、人が問題なのではなく、問題が問題なのだというナラティブの視点そのもののように思えます。また、そのようなマジョリティ性の裏にある特権性を忌み嫌うがために、私は(いわゆる)マイノリティ的な位置にいることに喜びを感じているのかもしれないということにも気づくことができました。とても有意義な時間でした。ありがとうございました。
おもしろいテーマだな、と思いつつ参加しましたが、話を聞いているうちに、プログラム名と違う言葉が必要では、と感じ続けていました。そしてナラティヴとして、その言葉が見つかったら、もっと別な角度で社会と人がつながれる気がしました。

プログラム 4-5 ひらがなならてぃぶ・あそびをせんとやうまれけむ

自分で作るオノマトペが楽しくて、さらにたくさん作りたくなりました。
とても興味深いプログラムでした。日本語の自由さや感覚で作れる良さを再確認しまし、〇を作って→を使うこと、その向きで、言葉が広がったり、シャープになっていく感覚も面白かったです。
初めは楽しく途中からは自分の感じていることに気づき、最後は自分自身の物語ができたことに驚いています。言葉ではなく「オノマトペ」で感じ、表現することで無意識だった気持ちに気づくことが出来て貴重な体験をさせて頂きしました。今後も「オノマトペ」を使って自身の気持ちに気づいていきたいです。
今扱いたいオノマトペを中心に色や形、においや大きさを表現することには、最初は少し戸惑いがありました。それが好きなものや苦手なもの、口癖、それが周りや自分に与える影響等考えていくうち、だんだん面白くなっていくのが分かりました。ファシリテーターの方の助け舟としての言葉がけもとても私には有効だったように思います。(セリフでもいいですよ、今好きだなあと思うこととか・・等)
どんなオノマトペが自分の中から出てくるのか、という期待をもって始まった時間でしたが、ワークをやってみると自分がどんなフィールドでどんな風に居たいのかがわかる、という収穫をもって終わりました。
最初はとても言葉少なだった同じグループの人がどんどん雄弁になっていく様子はとてもエキサイティングで鮮やかに私の心に残りました。私が最後に輪の中に書いたそこに集う人々の歓喜を表す「ワーワー」というオノマトペはそんな今日の場の影響もあったように思います。
折に触れてまたやってみたいワークです。
T-グループの5泊6日の研修に参加したい気持ちが大きくなりました。恵さんと紀さんのかけあいのような対話で、こちらの心まで温まるような、そんな時間を過ごさせて頂きました。恵さんの「どんな人もOKだよになったら、平和な世の中になると思う。」という言葉が耳に残っています。ステキなWSでした。ありがとうございました。