えぬぱっくの本棚(2冊目) 『社会正義実践としてのナラティヴ・スーパービジョン(NARRATIVE SUPERVISION AS A SOCIAL JUSTICE PRACTICE)』

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えぬぱっくの本棚(2冊目)

論文『社会正義実践としてのナラティヴ・スーパービジョン(NARRATIVE SUPERVISION AS A SOCIAL JUSTICE PRACTICE)』



・「えぬぱっくの本棚」について
 カウンセリングやセラピーに取り組む中では様々な書籍や文献に出会うことになると思います。そうして魅力的な本に出会った時、その本の中身や、そこから着想を得て膨らませたアイデアを、誰かと話したくなった経験は誰にもあるのではないかと思います。NPACCでも、しばしばオフの時間にそうした会話が展開するのですが、この会話をもう少し広げてみることはできないだろうか、と思いました。そこで、その時々に出会い、魅力を感じた書籍や文献をシェアし、興味を持った人たちで会話を広げていくような機会を作ってみたいと考えています。
 取り扱う書籍や文献は、NPACCの興味関心上、ナラティヴ・セラピーに関係するものや、近い領域のものになると思いますが、それに限らず大切さや興味深さを感じたものがあれば積極的に取り組んでいきたいと思います。

 形としては、プレゼンターが、読んで惹かれた、あるいは発想を膨らませた本の内容をみんなで読んだり、プレゼンターが説明したり、考えたことをシェアしたりしつつ、小グループでのディスカッションなどを通して、参加している人たちで、それを基に会話できる時間を設けていく予定です。
 平日夜に2時間半ほどの時間で開催してみようと思っています。連続講座のようなものではありませんので、1回ごとにお申込みいただけます。なお、このイベントの開催は、本との出会い次第ですので不定期になります。
 参加したかったけど時間が合わなかったという人のために、その時のプレゼンテーションを録画して、後日視聴もできる形を作っておきたいと思います。


・今回扱う書籍・文献
『社会正義実践としてのナラティヴ・スーパービジョン(NARRATIVE SUPERVISION AS A SOCIAL JUSTICE PRACTICE)』
著者:SARAH Z. KAHN & GERALD MONK(Journal of Systemic Therapies, Vol. 36, No. 1, 2017, pp. 7–25)

 NPACCでは、スーパービジョンのオルタナティヴな形として、リフレクシヴ・カンバセーション(RC:Reflexive Conversation)というものを提案していますが、これは、ナラティヴ・セラピーやポストモダンのセラピーにおいて探究・蓄積されてきたスーパービジョン実践を基にしています。この『社会正義実践としてのナラティヴ・スーパービジョン』は、その文献の一つで、「社会正義」という観点から、スーパービジョンを考えるものです。「社会正義」と言うと、日本では耳に馴染みのない、あるいは嫌煙されそうな言葉ですが、ナラティヴの実践では、この視点を非常に重要視しており、セラピーやスーパービジョンの実践に取り込もうとしています。
 NPACCでは、この論文を日本語に訳したのですが、ナラティヴの実践やスーパービジョンについて考えるうえで、大切な内容だと感じたので、今回取り上げようと思います。当日は内容を読んだり紹介したりしますので、基本的に事前に読まなくても参加いただけます。参加者には、日本語に訳したものをシェアしますので、時間のある方、より踏み込んで考えたい方はどうぞご覧ください。

資料のダウンロード方法:本プログラムに申込完了後、Peatixにログインしていただき、「マイチケット」を選択してください。本イベントのチケットにある「イベントに参加」ボタンを押しますと、資料のダウンロード先のリンクが表示されます。


日時:2024年10月5日(土)19:30~22:00
開催形式:オンライン(zoom)
今回のプレゼンター:横山克貴
ファシリテーター:国重浩一、白坂葉子
当日参加チケット、及び録画視聴券:¥3,850(¥3,500+税)
参加枠:40名ほど
*録画視聴可能期間は、録画を共有してから半年ほどとします。
申込先:https://npaccnohondana20241005.peatix.com/view

主催:ナラティヴ実践協働研究センター