オンライン講座「カウンセリング・トレーニングコース」を受講して

参加者からの声〈6〉(リスニング実践トレーニングコース)
2023-03-10
リスニング実践トレーニングコース(平日昼開催コース)(第9期)
2023-03-24
参加者からの声〈6〉(リスニング実践トレーニングコース)
2023-03-10
リスニング実践トレーニングコース(平日昼開催コース)(第9期)
2023-03-24

ナラティヴ実践協働研究センターでは、カナダ・オタワ大学教授デイヴィッド・パレが著した『協働するカウンセリングと心理療法』をテキストに採用して、オンライン講座「カウンセリング・トレーニングコース」を提供しました。まだ出版前に開講しましたので、下訳に基づき、平日の夜の時間を使い3年間(2020~23年)かけて実施しました。このコースを受講した人からの感想が届いていますので、共有いたします。

なお、本「カウンセリング・トレーニングコース」の詳細は、こちらのページを参考にしてください。

本講座が終了後、2年間のコースとして再編成し、新しく講座をスタートいたしました。この講座も有りがたいことに受講生が集まり、定員に達しています。この講座の詳細は、こちらのページを参考にしてください。

このコースの講座内容を録画してビデオ教材として活用する予定です。2024年には開講することを検討しています。決まりましたら、NPACCのホームページまたはSNS上でご連絡いたします。

まずは、コースを受講した人の声を参考にしてください。

キャリアカウンセリングについて基本的なことを学び、その後自分なりに勉強してきましたが、この本に出合って、「ナラティヴ・セラピーの視点で考えてみると?」ということについて考えエクササイズしてみる時間となりました。そして、これまで学んだカウンセリングについても理解を深めたり、新たな気づきにもなり相互作用があったように思います。「カウンセリングは文化的な実践である」ことや「ケアの倫理」など次から次へと新しい視座を学び復習は必須ですが、「早わかりしないで」というこうさんの言葉に支えられながら、継続参加することができました。これからもっとこの本について、これからの自身のカウンセリングについて考え続けていきたいと思います。
3年間60回という時間は長かったと思いますが、それがよかったと思います。自分の中にナラティヴの姿勢や知識がしみ込んでくるのに役立った気がします。とはいえ、十分にわかったか、十分にできるようになったかというと、それはまた別の話です。人の心のことを扱う仕事をするには、まだまだです。すでに仕事として活躍されている方もいらっしゃる中、モジュールの開始の時いつも「そろそろ登れ富士の山」と繰り返していってくださった言葉で勇気をもらいながら続けて来られました。
最近、学んだことを活かして新しいことに挑戦してみようと考え始めました。まだ固まってはいませんが、どなたかに相談しながらやってみます。これからいろいろなワークショップも継続しながら、ぜひ実現したいと思います。
先生方、受講生の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
・途中参加でしたが、感想文を書くために元となるパレの本を全文を読んだことで、パレがこの本で伝えたいことが感じられた上で以後のコースを履修できました。苦労して読んだことは無駄にならないと思いました。
・この本はパレが「教科書」として書いたと書かれていましたが、実際そう思います。大学等で毎週講義と演習や体験の分かち合いで理解を深めていく趣旨と構成なのだろうと思いました。本コースも演習の時間と豊富な分かち合いの時間で構成されていたことで、本を読んだだけではわからない体験的理解ができました。
・npaccの講座に参加してナラティブ・セラピーを知り、人生の大きなパラダイム・シフトが起きたと感じています。その後もnpaccの講座で学ぶ中で、それは起こり続けていると感じています。失わていた自分のストーリーを取り戻せたり、自分が本質的に希求していたものを感じ取ることができたり。今後もどのようなストーリーが出てくるのかわかりませんが、自己の統合というものがあるとすれば、その方向に向かっているように思えます。またそれは、私自身に平安をもたらしています。
3年間の学びはあっという間でした。
日常的にカウンセリング実践をしています。社会人になってからカウンセリングを学び始めたので、あちこちで学び、SVを受けながら、カウンセリングを生業にするのにかなりの時間と費用を費やしてきました。パレの本のように体系的に学べる本があり、学べる場があったとしたら、ウロウロすることなくカウンセリングの実践が出来るようになったのではないかと思っています。そういった意味で、パレの本が翻訳出版されたことはとても素晴らしいと思いますし、その本を学べる場があることは貴重なことと思います。
またこの学びの場が安心して学べる場であったことに感謝しています。3年間のいつのころからか、立ち戻ることの出来る癒しの場であり、お互いが支え合いながら学べるコミュニティになっていったと感じています。このような場になったのも、社会構成主義を背景にしているパレの思いやカウンセリングに対する姿勢を講師の方々の姿勢や態度からも感じ取ることが出来たおかげだと思っています。
講座としてはいったん終了となりますが、学び続けたいと思っています。
一冊の長大な本(の内容)を旅したように思います。ゆっくりとした船旅。信頼する船長・水先案内人・機関長がいて、僕たち乗組員はリラックスして楽しめたと感じてます。毎回、ディスカッションやワークの機会があって、そこで相互の確認や手探りの体験ができたのが良かったです。たとえば、まだ言葉にならないことを言葉にしてみたら、誰かが引き継いで話してくれて、何かが明らかになったりすることがありました。対話/会話っておもしろい、そして貴重だなって思いました。さて、手元には長大な本が置かれてます。これから少しずつ読んでいきたいと考えてます。
非常に貴重な時間を提供していただき、ありがとうございました。初回を受講した時点では3年間受け切る!と決めて参加した感じではありませんでした。気がつけば3年経ち、本当に3年も受けたのか?と感じています。時間のやりくりや準備時間の確保の工夫は必要でしたが、一度もしんどいとか負担になると思ったことはなかったです。それくらいこのコースへの参加は日常になっていました。
前半の多くの時間を使い、カウンセラーとしての姿勢や在り方を繰り返し学びました。そのことの重要性を3年経って改めて感じます。日々クライアントさんのお話を伺う中で難しいことは多いですが、自分の聴き方や在り方に迷いが出たり、わからなくなったときに立ち戻る地点を明確に教わったように感じ、日々の実践での助けになっています。
今後の課題は、ダブルリスニング~再著述、感情をきちんと聴き、扱うこと。感情をうことにはしっかりとした覚悟が必要です。その人が今まで話してこなかったこと、言葉には出来なかったことに触れるということの繊細さをしっかりと自分の中に持ち、その場に居ることを心掛けたいです。