
えぬぱっくの本棚(10冊目)『耳の調律』(参加者の声を掲載)
2026-05-16NPACCでは、ナラティヴ・セラピーの哲学や姿勢を基盤にして、臨床活動などに取り組んでいます。これまで、ナラティヴ・セラピー・ワークショップ・シリーズにおいて、ナラティヴ・セラピーの取り組みについて包括的に学ぶことができるプログラムを提供してきました。
しかし、ナラティヴ・セラピーを支える理論は多種多様であり、しっかりと取り組むことができないものもありました。そこで、2026年よりナラティヴ・セラピー・アドバンスド・シリーズというプログラムにおいて、講師を招きながら、さまざまな領域のことについて学ぶ機会を設けていくことにしました。
NTASは、毎年異なるプログラムを企画しながら継続していきたいと考えています。それぞれのプログラムは、リクエストがありましたら再度実施することもあるかもしれませんが、基本的には、一回限りのものとなります。後日録画を視聴することもできますので、興味のある方は見逃さないようにお願いいたします。
■ 2026年前期のプログラム
時間:9時半~16時半(ただし、講師によって時間が少し変更になることがあります)
① 3月7日(土)「リジリエンス」 平野真理(お茶の水女子大学 生活科学部 心理学科 准教授)(参加者の声を掲載しました!)
② 5月9日(土)「ポジショニング」 綾城初穂(駒沢女子大学 共創文化学部 心理学科 准教授)
③ 6月13日(土)「ポスト構造主義とナラティヴ・セラピー」 佐藤衛(独立学習者)
■ 2026年後期のプログラム
募集は後日となります
時間:9時半~16時半(ただし、講師によって時間が少し変更になることがあります)
④ 10月3日(土)「リ・メンバリング」奥野光(翻訳家・二松学舎大学学生相談室)・国重浩一(NPACC)
⑤ 11月14日(土)「RC:リフレクシヴ・コンバセーション」荒井康行(精神保健福祉士・社会福祉士・在野研究者)
⑥ 12月19日(土)「ミシェル・フーコーを読んで(仮題)」横山克貴(NPACC)
■ 参加案内
・開催方法:オンライン(ZOOM)
・募集人数:50名程度
・参加費:¥8,800(税込)
■ 後日視聴について
・当日参加できなくても、申し込んでいただいた方には、後日録画を視聴できるようにします。
■ 申込先: https://ntas2026a.peatix.com/
■ ZOOMについて
オンラインでの実施の際は、ZOOMというオンラインミーティングのサービスを利用する予定です。ZOOMとは、いつでも、どこでも、どんな端末からでもWeb会議を実現するクラウドサービスで、簡単に言えば、複数人での同時参加が可能な「ビデオ・Web会議アプリケーション」です。
PC、スマートフォン、タブレットなど、現在一般的なデバイスであればZoomをインストールできます。マイクやカメラが搭載されていない端末でも、汎用品の外部機器を接続すれば電話会議、ビデオ会議が可能です。また、Windows、MacOS、Android、iOSなど、あらゆるOSに対応しているのも特徴で、Zoomの利便性を高めています。
(引用先:https://zoom.nissho-ele.co.jp/blog/practice/zoom-meeting.html)
ZOOMのインストールについて Zoomは無料のアプリです。次のリンクから必要に応じて、アプリをダウンロードしてください。https://zoom.us/download
また、ZOOMは、頻繁にセキュリティ向上のためと、機能向上ために、アップデートを頻繁にしています。ZOOMは最新版アップデートして、参加していただくようお願いします。
■ 領収書について
領収書について:Peatixでは、「インボイス制度に対応した適格請求書の発行」ができるようになりました。詳しくは次のリンクをご覧ください。
■ 主催
ナラティヴ実践協働研究センター
連絡先: narrative@npacc.jp
参加者の声
① 3月7日(土)「リジリエンス」 平野真理(お茶の水女子大学 生活科学部 心理学科 准教授)
参加者の声(2026年5月16日追記)
ワークショップに参加した人から感想を頂いています。ホームページに掲載してもいいという許可をいただいたものだけ掲載します。
| 様々なリーダーシップスタイルがありますが、その人に合ったリーダーシップを見つけるのに今回の内的資源の考え方を応用してみようと思いました。 |
| 自分はレジリエンスについてよく理解できていないという自覚があったので、このテーマでnpaccが研修されると分かった時は、非常に嬉しかったです。お陰様で本日はレジリエンスを語る時のキーワード「逆境、適応」について理解することができたように思います。また、具体的なワークもあり、自分理解の元で、更に臨床の場で使えるようになりたいと思います。 |
| レジリエンスについて、多方面からとらえられた一日でした。一般的な言葉や概念だけれなく、その人らしく物事にどのように向き合い立ち直っていくかについて、ワークとシェアするこことで概念化や自分の感覚を深められました。 私は、「わたしマップ」という自己概念について考えるワークを学生さんに実施しているのですが、作成したものをグループでシェアすると、より深い自己理解や他者理解になることがあり、とても今日のリソースマップとの親和性を感じました。 |
| 最初の方の「レジリエンス」の定義や定量的なアプローチの話しは、いわゆる科学的、学問的な心理学の世界だなと聴いていたのですが、徐々にその限界が示され、レジリエンスにも対処の方法にも多様性があるという話に展開し、ワクワクしました。 さらにヒントはこれまで自分がやってきたことの中にすでに存在するということで、これ はかなりナラティヴ実践に近いと思いました。 ワークは、ある意味、「レジリエンス」に限定せず、いろいろな状況で活用できるアイディアがあると思いました。また、「投影法」「箱庭」など、古典的な精神分析的な手法もどういう意図で使うかによって、違う効果を生み出すことに驚きました。 善意の言葉が「呪い」になるという指摘も印象的でした。「気にしないようにしなさい」みたいなのは、ダブル・バインド的な効果があると思いました。 全体を通して、ナラティヴ実践など、これまで私が学んできたことが、レジリエンスというこれまでみたことのない角度から見ることができたという感覚です。 ありがとうございました。 |
| NPACCで長年研究をされてきている平野先生の講座を企画してくださったことをとてもありがたく参加させていただきました。研究者のお話を聞けることは知らなかったことを知るチャンスになります。専門的な用語はわからないこともありましたが、何より20年にわたってのご自身の揺れも正直に語ってくださったことによって、より平野先生の語りがアツく(厚く)受けとめることができました。自身の「レジリエンス」という言葉の捉え方もとらえなおす機会になり、「自分を少し変えながらでも生き延びていく」という言葉が印象に残りました。 |
| 今回の学びを企業で変化に向かう人たちに活用していきたいと思います。ありがとうございました。 |
| クライエントさん、自分の家族、自分自身のレジリエンスを高めたい、そのヒントがいただければという動機で参加しました。ワークショップを通して、レジリエンスが環境との相互作用で決まってくること、社会的な言説にも規定されそこから外れることもレジリエンスとなること、一人の中にさまざまなリソースがあること、言語によらないレジリエンスの発掘などを学び視野が広がりました。ありがとうございました。 また、先生の、臨床的に自己肯定感の低い(高まりにくい)人にどうレジリエンスを高めてもらうかというもともとの問題意識と、それを変化発展させながら追求してこられた姿勢に共感しました。 担当しているクライエントはASD傾向のある方で、今日学んだことを活かす難しさも感じますがいろいろな工夫、試行を行っていきたいと思いました。 |
| レジリエンスとナラティヴ・アプローチの間に、大きな川が流れているような気がしながら参加したWSでしたが、お話を聞いているうちに、親和性の高いところに運ばれた気がします。 何かの問題で立ち止まっているCLへのアプローチに、今日学んだレジリエンスの視点から、チャレンジできることはないか、考えてみたくなりました。 |
| レジリエンスは「元に戻る」することと思っていましたが。それだけではなく、「回復・適応する力」であるというお話が耳に残りました。 |
| レジリエンスとについて、コップやボールを使用して説明していただいたのはとても分かりやすい説明で、レジリエンスに対する理解が深まりました。 レジリエンスを「回復」というイメージで理解をしていましたが、「適応」という側面もあることと、「個人の固定的な能力ではなく環境(状況)との相互作用のプロセスである」ということはレジリエンスに対する新たな理解の入り口を教えていただいたように感じています。まだ、理解の入り口なので、より理解を深めて行きたいと思います。 ・私のレジリエンスのリソースの一つに「ダンス」があり、2年ほど前からフラを習っているのですが、このダンスが私の心の支えであることに気づいたのは、ナラティヴの「自己物語再構成ライティング法」によるものでした。リソースを探すヒントで「好きなこと」というのは、とてもピッタリすると思いました。 |
| 語ること、表現することを通して、自分自身を知ること、そこから、「レジリエンス」に関してどのような場面でどのようなリソース・行動が自分の好みなのかを表現・表明できると、それらがあって、それらをよりどころに歩みを厚くしていけるのだなと感じました。また、グループでお互いに影響し合うことで、サポートした側も受け取るものがあるというのが大きく、また、その時だけでなく、その後も影響が続くということにも惹かれました。今日、うかがった内容から、キャリアサポートや、学校臨床の場にも使えるエッセンスを活かしていきたいと思います。 |
| これまではレジリエンスについて近寄ろうとしませんでした。それは「回復」として捉えていて、回復のためのスキルを身につけるための支援という認識でしたので、クライエントの方に専門家からの押し付けのイメージがありました。どうして回復というイメージを私が持ったのかをこれまでのレジリエンスの言葉の使われ方の経緯を示していただき、その人の生き延びていく力、その人を尊重していきながら、会話して取り組んでいくことというイメージに変わり、レジリエンスに少し近づいてもよいのだという思いが湧いてきました。またコラージュ等、ワークも楽しく取り組めましたし、何が自分を支えていくのかについても言葉にすることが出来ました。とても大切なところに気づくことが出来たワークショップに参加出来、ありがたい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。 |
| わたしがレジリエンスという概念に出会ったのが、組織の安全対策においてだったので、今回のWSは、もっと広くレジリエンスについて学び直す非常によい機会になりました。単純な個人の能力ではなく、環境との相互作用というプロセスの側面の方が大きいということが、わたしにとって励みとなる大きな学びでした。 |
| 自分自身が、ちょうど退職したタイミングで、何か喪失感でいっぱいでした。しかし、リソースマップを作っていく中で、自分が大切にしていた人、場所、仕事、モノなどが次々と蘇ってきました。プリントアウトしたものを眺めて、自分はこんなにもたくさんのものに支えられているんだと、エンカレッジされました。今回のワークショップに参加することで、レジリエンスの幅が広がったように思います。ありがとうございました。 |
| レジリエンスは(が)とまらない〜 ワークショップでは、特にワークがとても楽しかった! コラージュのワークは楽しい。そして、それを、ワークショップで、みんなで、協働して作業する時間、そこになにかが流れていく。 「miro」の活用も楽しかった。みんなが考えているのがわかる。動いているのがわかる。ワクワクする。 セルフのワークも大切なのかもしれない。しかし、こうして、みんなで集まって、時間と場を共有して、動けることに、なにか、かけがえのないものを感じる。 「協働するレジリエンス」。 レジリエンスという、ことば、概念を、個人のアセスメントや、能力のようなところだけに、押し込め、なにか、足りないような、欠落しているようなものと、捉えたくない想いがある。 ときに、自由に動き、相互作用、双方向性で、関わり合うものとして、可能性を開きたい。 そのとき、このような、グループでのワークは、刺激をもらえる。 「ああ、そんなふうに感じているんだ」「そんな方法もあるのだな」「そんな、努力をしているのですね」と。 それは、単に、まるっと、受け取れるとか、共有できるものではないのかもしれない。すべて、合わせられるわけでもない。その、ズレや差を楽しめる空間があったように思う。 その景色は、これからを変えていけるのかもしれない。そんなことを想っていた。 もしも、レジリエンスが低いとか、うまく、あつかえないひとが参加していたとしても、このワークショップでは、なんらかの刺激がもらえる感じがしている。そのことは、ときに、ナラティヴセラピーが大切にしている「足場」となって、さらなる「表現」を生み出していくのかもしれない。そんな可能性を感じている。 レジリエンスは(が)とまらない。 レジリエンスは、ときに、収縮し、そして、発散し、拡散していく。 互いに関わりながら、呼吸し、振動し、スパイラルに循環もするのであろう。その鼓動は、量子のような、ダンスをするのかもしれません。 そんな開かれたレジリエンスを、夢見たい。 ここまで来たときに、レジリエンスをなにか、確定的な要素と考えてきた、わたし自身の考えにも、変化が起こる。 ところで、ひとは、どんなところから、「レジリエンス」なるものを、表現できたのだろう。 たしかに、そのような、回復力、反発力、しなやかなものは、想定できる。なんか、あるような気がする。どうして、そんなものが、あるのだと思えるのだろう。そんなことを想っていた。 そこを、想えることに、どんな意味があるのだろう。そのことは、なにを、教えてくれているのだろう。なにを、伝えてくれているのだろうか。 そんなことに、想いを馳せた。 |
| レジリエンスについての考えが深った、とらえ方が広がった。とともに、人が生きていくうえで、より注目したい鍵になる力だと思った。個人の能力のみではなく、社会や環境に視点を向けることはナラティブだけでなく、いろんな分野で大事にされているのだと感じるとともに、自分の中から「開拓できる」という言葉がうれしく感じた。 |




