ナラティヴ・スーパービジョン(RC:リフレクシヴ・コンバセーション)終了後のアンケート

参加者からの声〈5〉(リスニング実践トレーニングコース)
2022-11-21
ナラティヴ・セラピー・ワークショップ・シリーズ 2022 終了後のアンケート
2022-12-29
参加者からの声〈5〉(リスニング実践トレーニングコース)
2022-11-21
ナラティヴ・セラピー・ワークショップ・シリーズ 2022 終了後のアンケート
2022-12-29

ナラティヴ・スーパービジョン(RC:リフレクシヴ・コンバセーション)の参加者に終了後のアンケートを寄せていただきました。回答者の許可があったものだけを掲載いたしますので、参考にしてください。

なお、ナラティヴ・スーパービジョン(RC:リフレクシヴ・コンバセーション)の詳細は、次のサイトをご覧ください。

1.ドナルド・マクミナミンの「共同的修復的実践」に参加しての感想、考えたこと、これから取り組んで見ようと思ったことなどを教えてください。

(本ワークショップ参加者に共有し、NPACCのホームページにも掲載していい)

1グループの3人で、3回立場を変えてやってみたところで、
皆さんの感想から感じることなのですが、
「認証」から始まるところで、このRCには、
「ひとりだけで、頑張らなくていいよ」
というメッセージがあるという感じがしました。
3人共通の感覚でした。
そのことは、とても大切なことだと感じます。
同時に、グループであれば、
話し手だけに責任を負わす、また、聴き手だけに責任を負わすということから離れられる。
グループ全体で、星空を眺められるように、会話をしていける感じがしました。
とても、可能性のある会話になるのではないかと感じます。
2acknowledgeの大切さを学びました。
程よいカウンセラーを意識してこれからも活動をして行きます。
32日間ありがとうございました。対人支援職へのスーパービジョンに、ケアの側面が抜けてきたことを強く思いました。2日目のグループRCを通して、語り手であるカウンセラーが認証され労われること、その上で可能性をともに探索して貰えることを体験しました。このようなSVの機会が広まっていったら、持続可能なかたちで、支援者支援の場が継続できることへの希望を感じました!
4RCを認証、可能性の2段階にわけ、認証はジーを対象にすることを実践してみたい。また、RC以外でもフィードバック、グループワークなどでも応用してみたい。
5相談支援を20年弱、種々の理論を学びながら実践を行ってきて、国重氏の著書にある言葉は非常に腑に落ちるもので、理論も新しい発見というより自分自身のこれまでの学びや実践とリンクするところが多いものと感じられていました。他所での同氏のオンライン研修を2枠受けたばかりの、今回はじめての対面研修で、期待と不安がありましたが非常に学びになりました。

 常々スーパービジョンには課題を感じてきました。プレッシャーになることや、傷つき体験となる恐れ、権威的なパワー構造のなかで立ち位置がそれぞれ暗黙の了解のうちに決まった上での実施の現状、バイザーの確保の問題などです。
 ただ、今回講話を聞いて学び、グループディスカッションで参加者の話を聞き、語りながら、上記の課題にとどまらず語ってみて新たに思ったこともありました。それは、日頃私たちは相談員同士や連携先の担当者など支援者同士に厳しい目を向けることが多々ありはしないか、自分自身に対しても ”できている、わかっている、できてない、わかってなかった” など、 “こうあらねば”という正しさを求める軸から動いていなかったかと。そんな疑問や問い、見つめる眼差しが生まれ、今もそんな問いからの見つめなおしが続いています。

 Reflexive Conversationということでの役割を変えながらのワークは、とてもよかったです。やはり、「ボールは投げてみなければ投げ方の感触は分からない」ように、やってみてはじめてどのようなものなのかを次第に確認していくものなのだと。そのこと自体にも改めて認識するような、例えるならニューロンが新たに突起を伸ばしていく様子のようなイメージです。
 「認証」は相談員としてクライエントには行うのですが、これまでSVで焦点をあてて実施したことはなかったように思います。グループSV的ワークとして行いながらリフレクションをナラティブな構成で実施してみるという、今回の実践研修であったかと思いました。
 語り手として実践の悩みを出して、認証をリフレクションの形で実際に耳にしてみて、自分自身が相談実践を行ってきた“歩みの足跡”を振り返って後ろを眺めるように見せていただいた感覚が広がりました。そこにファシリテーターやリフレクションのメンバーの言葉が添えられ、それが支持的に温かく感じられたり、ねぎらいがあったり、疑問点として多角的な視点をもらえたりで、ある種自分にとって普段得られないレアな物か宝の宝庫のようでした。こんな風に相談員の相談実践を支えられる形があるのかと思いつつ、まだまだ咀嚼と再確認の作業を続けております。

 寛大な、それでいて実践者、クライエントに温かいヒュマニティー溢れる講座、その実践姿勢に非常に共感するとともに感謝です。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
6グループRCのワークを通して、認証がいかにカウンセラーをケアし、また受けとめの可能性が目の前で生み出されていく場に居合わせることによって、そこで生成された可能性を「自分の経験の中に位置づける」体験をさせていただきました。まさに百聞は一見に如かずでした。RCが、対人支援職のみならず様々な場に展開されることで、誰もが周りの人間からしっかり抱きとめられる支援を受け取れる人が増えていくとよいなぁと思いました。自分ものその一翼を担えるよう実践に活かしたいと思います。
7職場で外部からスーパーバイザーを招いてのSVが行われていますが、「その場にコミットしていない人は大げさなことを言う」ということを実感してしまうことがあります。その方もスーパーバイザーとしての自分にお金が支払われているのだから、経験も権威もある人として自分は何がしかのことを言わなければというプレッシャーがおありなのだと思いますが、残念ながらそれを言われても、それはできないか、私とクライエントおよび取り巻く環境や状況においては、適さないような内容の時があります。そのような構造は早くやめたいものだと以前から思いつつ、組織内外の力関係もあり、なかなか実現に至っていません。
日本では、やはり教育的・管理的なSV(実践の”正解”を求める)が役に立つ、効率的だと思われてきた歴史が長いのでしょうが、そのような構造では、新たな可能性が見つかりにくいかもしれません。クライエントを傷つけようとする支援者は(原則)いないと思いますが、
スーパーバイジーを傷つけないように配慮する必要性にもう少し敏感になってもよいと思います。また、「問題は問題だ。人は責めない」を十分に知りつつ、何かうまくいかない時に自分を責めてしまうのは、ナラティヴを学んでいる人でもよく起こることのようです。
「人は責めない」を自分に沁みこませるのは、それを念頭に置いた実践やワークを繰り返し続けることでしか達成できないのだろうと思いつつ、どのような構造でSVを行うか、どのような場にするかをしっかり設計することが、安全を感じ、会話を広げていくことになるため、「構造」はよくよく考えていきたいと思います。
8はじめて、コウさんの考え方によるSVの話を伺った時には、「もっと、私ってケアされていいんだよねー」と思う気持ちが湧いてきて、ホッとした気持ちと共にとても大切なことを伝えていただいたと思っいました。そして、再度、今日のワークショップに参加し、さらに何故、RCによるSVが大切かということ。ーわたしの理解ですが、ナラティヴ・アプローチは、社会的文脈の縛りをゆるめる考えや価値観を、クライエントと言われる人々の中に、セラピストと一緒に見出そうとしている関係であるにもかかわわらず、SVにおけるヒエラルキーは、結果的には、支配的なディスコースに導いてしまう危険性があるということを伝えていただいたと思っています。
キャリアコンサルタントの仲間と5年以上続けている勉強会で、最近始めていたことが、仲間が困っている話を聴いて、メンバーがその話を聴いて、どのように感じたのか、自分自身の体験を通して、アイ・メッセージで話すスペースを持っています。RCは、より構造的で、参加者が傷つかないように配慮されていると思いますので、このスペースてチャレンジしたいと思っています。
東京への参加というと、往復の距離感から身体の負担を考えて、つい、参加することに躊躇してしまいますが、今回も本当に参加してよかったと思いました。ありがとうと剤ました。
9「受容ではない、認証を」認証について、丁寧な講義とRCのワークで、右脳と左脳をバランスよく使った感じがしています。RCが活用できる場は多様にあるように思いました。何度も学び、身につけていきたいと思います。
10いわゆる序列的なSVを受けてきて,SVを提供する側になった自分としては,SVの概念を根底から変えることができました。認証的な視点およびそれに基づく声掛けができるようになりたいと思い,取り組んでいきたいと思います。
11RCの実践は2回目でした。スーパーヴィジョンについて痛みを伴わなくても成長できると強く思っていますのでRCのやり方には共感しますし今後も何度も何度も取り組んでいきたいと思っています。引き続き企画よろしくお願いいたします。
12改めてRCの背景にある考え方を確認する機会になり、RC(SV)の目的のみならず、心理援助職にとってどのような環境が必要なのか、また、どういう社会の中のどんな援助職を取り巻く環境に向かっていきたいのか、ということを考える時間にもなりました。また、今回のWSを通してナラティヴを学び直したという、そのような感覚もあります。

その上で、実際に、どのようにRCの場を作ることができるのかを、レクチャー、デモセッション、そして3つの役割を体験できる3回のワークというプロセスを通して学び体験できたことは、とても貴重なことでした。デモセッションでは、みなのためにその場でご自身のことをお話しくださったことにも感謝ですし、レクチャーで話されていたことがどのように再現されるのかを、間近に見て感じることができました。また、「やってみなければわからない」という言葉がありましたが、ワークの体験は、RCが望まれる社会、RCの構造、認証と可能性の探究、柔らかな言葉のやりとり、それらを理解するプロセスでもありつつ、同時に「その場にいて良いのだ」ということを肌で感じる時間でもあったように思います。
 多くの言葉が浮かび上がってきますが、「すべての関係者が支えられる構造」「人の人生に関わっていくには、多面的な視点が必要になる」「(ナラティヴ・セラピーについて)自分自身が受けたいものを提供する」「ほどよいセラピスト」そして「セラピーが社会統制の手先とならない」、このあたりが今、残っているところです。
13外国に住む娘が帰国している間の貴重な時間を割いてでも参加したい研修でした。参加して良かったと思います。褒めることと認証の違い、具体的な認証のプローチ、RCの体験練習のどれもが今の私の実践に必要なことでした。一方、現状すぐにSCグループによるSVの実践ができないので、個人SVでする場合はどのようにできるだろうと思っていました。後でゆっくり考えてみようと思い質問しませんでしたが、やっぱり質問しておけばよかったと後悔しています。