NPACC実践トレーニングコースでの試みのひとつ

NPACCカウンセリング・ルーム
2019-05-21
NPACC発足説明会プレゼンテーション・ビデオ
2019-06-02
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2019-06-02

5月25日と26日に、NPACC実践トレーニングコース(パイロットコース)が始まりました。これは、二年間のコースで、一年に16日間のワークショップと各種のアサインメントが含まれます。

初年度の一年間をかけておこなうアサインメントを次のようなものに決めました。

それは、「クライエント体験から理解するナラティヴ・セラピー」というものです。

1.まず、受講者は、クライエントとしてナラティヴ・セラピーのセッションを受けます。そして、そのセッションを自分で逐語録に落としてもらいます。

2.その逐語録になったものを、自分で振り返りながら、やりとりの中で、自分に何が起こったのかを言葉にしていきます。つまり、クライアントとしての自分には何が起こっているのだろうかということを理解していくのです。

3.次は、クライエントという立場を降りてもらい、カウンセラーとして、逐語録を見ていってもらいます。そこで、カウンセラーの言葉がけや質問が、どのような視点から生まれたのかの考察を試みます。

4.最後に、会話のやりとりでどのような意味が生まれたのかについて解説していきます。

私はニュージーランドにいますが、ニュージーランドでもこのようなアサインメントを見たことがないので、NPACCとして独自のものであると思います。

そして、このような取り組みが、カウンセラーの発展にどのように貢献することができるのか? ひとつの大切な研究テーマになるような気がしています。